出版社内容情報
山奥で女装した男の首吊り死体が見つかった。趣味で映画製作と女優業に励み一課で浮き気味の刈谷杏奈は、田舎署で燻る内藤と捜査を命じられる。上層部が自殺に拘泥する中、はぶられコンビは、問題発言で炎上中の女性議員と男の?がりを入手。男は何者なのか?真実を求めて、杏奈は議員を罠に嵌める大芝居を始める。愚直な女刑事の推理劇、開幕!
内容説明
山奥で女装した男の首吊り死体が見つかった。趣味で映画製作と女優業に励み一課で浮き気味の刈谷杏奈は、田舎署で燻る内藤と捜査を命じられる。上層部が自殺に拘泥する中、はぶられコンビは、問題発言で炎上中の女性議員と男の繋がりを入手。男は何者なのか?真実を求めて、杏奈は議員を罠に嵌める大芝居を始める。愚直な女刑事の推理劇、開幕!
著者等紹介
榎本憲男[エノモトノリオ]
1959年和歌山県生まれ。大学卒業後、西武セゾングループの文化事業部に勤務。その後東京テアトルにて映画事業に携わる。劇場支配人,番組編成担当、プロデューサー等を務め、退社。2011年、監督デビュー作「見えないほどの遠くの空を」の公開と同時に、同作の小説を発表。16年『エアー2.0』が大藪春彦賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rosetta
31
★★★★☆多分初読みの作家さん。シリーズ物のキャラクタの新シリーズって感じなのだろうか?父親は殉職した警部補、自分は女優兼監督をやりながら刑事である刈谷杏奈。女装して首を括った男の件を調べるためあきる野署の窓際刑事内藤と組まされる。父親の殉職の謎や女優監督としての成長、まだまだ楽しめそう。文体にも変な癖がなく読みやすいしストーリも丁寧で描写も的確。主人公や相方、映画仲間のキャラも好感が持てるし、ソフトボイルドな雰囲気にも浸れる。自分の好きな毒気は無いけど(笑)総じてお買い得な読書だった。2023/01/19
fuku3
28
2022.11.17読了。榎本さんといえば"真行寺シリーズ"ですが!どれも核心部分は理数科のオンパレードでいつも話に付いて行くのがやっと!今回のシリーズは大分ゆるくエンタメ系に振っては来たがそれでもpcの性能UPや中国と米国の覇権争いなど頭をフル回転させて何とかスジは追えたかな!八王子署の捜査一課、刈谷杏奈は趣味(本職?)で映画の監督兼女優をしている変わり者、署内で浮いている!山奥の首吊り死体の捜査をあきるの署の内藤巡査部長(窓際)とコンビを組んで真相究明にあたる!事件の裏に大きな組織の影を掴むも!2022/11/17
mittsko
15
数ある著者の作品の中では、より真っすぐ、より真っ当な国際諜報サスペンス(ミステリ強め)、面白かった…!(*´ω`) 事件解決までのデッドエンドがわずか数日のみと設定されており、サスペンス感が自ずと上がる 「アクション!」の一言が、緊迫の直中にグサリと突き刺さる 刈谷安奈シリーズ、続編もぜひ読みたいな ※ 映画人でもある著者の作品群のなかでも、映画的な性格がとくに強い一作だと感じた 単発の実写映画へと作り直す構想が、とても立ちやすいということ 願わくば、予算をもったPの目にとまらんことを…!2025/02/28
2兵
6
刑事で女優で映画監督というのは、本来ならあり得ない設定だが、作者が映画業界に身を置いていたのと、これまで何作も警察小説を執筆してきただけあって、主人公周りの人間関係や小道具などはリアルに設定されており「ありそう」と思わせるストーリーになっている。今回のテーマはLGBTと"自分らしさ"。真行寺シリーズと同様、一見よくある事件と思わせておいて、スケールが拡大していき、最後は背後にとんでもない陰謀が…という筋書き。作者の作品群としては、五十歳の巡査長×天才ハッカー、巫女兼JK兼刑事×イケメン青年刑事と来て、2024/03/29
いっつぴょん
6
中盤のコンピュータの設計図が見つかったあたりから、一気に筋を理解できなくなり、なんとなく読み流してしまいました。巡査長真行寺シリーズは面白かった記憶がありますが。2023/01/23
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