出版社内容情報
「横田、センターに入れ!」1096日ぶりの出場となった引退試合で見せたプロ野球人生最後のプレーはいまだ語り継がれている。ドラフト2位で阪神タイガースに入団。将来を嘱望されたが、プロ4年目に脳腫瘍に侵され、18時間に及ぶ手術の後には過酷な闘病が待っていた。絶望と苦しみの日々の先に見えたものとは?感動の自伝的ノンフィクション。
内容説明
「横田、センターに入れ!」1096日ぶりの出場となった引退試合で見せたプロ野球人生最後のプレーはいまだ語り継がれている。ドラフト2位で阪神タイガースに入団。将来を嘱望されたが、プロ4年目に脳腫瘍に侵され、18時間に及ぶ手術の後には過酷な闘病が待っていた。絶望と苦しみの日々の先に見えたものとは?感動の自伝ノンフィクション。
目次
序章 神様の演出
第1章 野球のことは忘れてください
第2章 遠かった甲子園
第3章 一軍を目指して
第父は元ロッテオリオンズの横田真之氏。鹿児島実業高校卒業後、2013年ドラフト二位で阪神タイガース入団。17年、原因不明の頭痛が続いたため精密検査を受けたところ、脳腫瘍と診断される。18年からは育成契約に移行し復帰を目指したが、19年に現役引退を発表。引退試合で見せた「奇跡のバックホーム」が話題となる。現在は鹿児島を拠点に、講演、病院訪問など幅広く活動している
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読書素人本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いこ
111
これは「元阪神タイガース 横田慎太郎選手」の手記だ。彼は将来を嘱望された選手だった。しかし、入団4年目に脳腫瘍が見つかる。大手術をして成功するが、野球選手として致命的な後遺症が残ってしまう。それでも彼は諦めなかった。子供時代から「野球だけ」見つめて生きてきた。練習も誰よりも沢山してきた。辛い治療やリハビリにも「野球のため」に耐えた。しかし、後遺症は彼に野球を続けることを許さなかった。それでも「野球の神様」は、彼を見捨てなかった。最後の最後に素晴らしいご褒美が!今、辛い人。神様は君の努力をちゃんと見ている!2023/08/29
TakaUP48
78
「プロ野球・阪神の元選手で、現役時代から闘病を続けていた横田慎太郎さんが18日朝、脳腫瘍のため亡くなりました。28歳でした」TVのニュースで知った。脳腫瘍という大病に罹り、復帰を待つという周囲の声に励まされ、何度も折れそうな心…必至に闘病生活を送り、復帰が見えてきた。でも、ものは2重に見える。引退を決意し最後の試合で奇跡は起こる。「野球の神様って、本当にいるんだな」鳥谷が声をかけてくれた。野球一筋の強い思いが信念が、ここまで人間を心を強くしたのだろうか!涙よりも感動!!今日、阪神の優勝祝賀パレードがある。2023/11/23
みこ
51
一人の若者の生きざまに涙なくしては読めない。特に彼が早世した後となっては、高校時代にプロ野球選手という夢に突き進む姿は外出先で読むことを到底勧められない。言い間違いをいじられるある意味糸井二世な所や、掛布氏に指導してもらったことを父が妬む話も本来ならアクセントとしてホッコリするところなのだろうけど、そんな周りから愛された彼はもうこの世にはいない。引退を決めた後の父・真之氏の「ここまで強い男だとは思わなかった」という言葉を改めて彼に送りたい。最後のプレーは奇跡でも何でもない。彼のたどり着くべきゴールだと思う2023/08/01
金吾
44
◎鳥谷さんの言葉通り野球の神様がいると感じる話でした。昨年の訃報に接した時を思い出し、涙腺を刺激されながら読みました。思うところがあり今日読みました。本人の頑張り、感謝の念、家族の愛、周りの心遣い等大変良かったです。2024/10/18
10$の恋
44
『横田慎太郎』、阪神に2013年ドラフト2位入団の高校生スラッガー。我々ファンも大いに期待を膨らませた超有望選手。だが2年後、病魔が襲う…『脳腫瘍』。この本は彼の闘病生活と復活にかけた様々なエピソードが綴られた手記だ。家族愛・阪神球団の温情・OBや選手達の励まし、何より横田自身の努力に涙が滲む。悔しくも完治せず迎えた引退試合、そこで見せた『奇跡のバックホーム』は、横田と野球の神様が一体となったプレーとしか思えない_。今年の7月18日、永眠。阪神を愛する人全員が泣いた。横田のためにも阪神は『アレ』を目指せ。2023/08/27