出版社内容情報
大矢家当主・小太郎は、堅物の朴念仁。甲府から五年ぶりに江戸へ帰ると、博打で借金を作った父・官兵衛が、返済のために邸内で貸家を始めていた!しかも住人は、借家で賭場を開くゴロツキや、倒幕思想を持つ国学者など曲者揃い。そんな時、老中から条件付き0 0 0 0で、小太郎の出世を約束してもらうのだが──。常識破りの親子バディシリーズ始動!
内容説明
大矢家当主・小太郎は、堅物の朴念仁。甲府から五年ぶりに江戸へ帰ると、博打で借金を作った父・官兵衛が、返済のために邸内で貸家を始めていた!しかも住人は、借家で賭場を開くゴロツキや、倒幕思想を持つ国学者など曲者揃い。そんな時、老中から条件付きで、小太郎の出世を約束してもらうのだが―。常識破りの親子バディシリーズ始動!
著者等紹介
井原忠政[イハラタダマサ]
2000年に脚本「連弾」が第25回城戸賞に入選し、経塚丸雄の名義で脚本家デビュー。16年、『旗本金融道(一)銭が情けの新次郎』(経塚丸雄名義)で時代小説家デビューし、翌年に同作で第6回歴史時代作家クラブ賞新人賞受賞。20年、井原忠政名義で「三河雑兵心得」シリーズを刊行開始。同シリーズで『この時代小説がすごい!2022年版』文庫書き下ろし編第1位獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
65
三河雑兵心得の著者、井原忠政さんの新シリーズスタート。ひと癖も二癖もある六人の借家人と大家との騒動の物語です。大矢家は、三河以来の旗本。五百石の屋敷には、家主で当主、堅物の朴念仁で文武両道の大矢小太郎。小太郎の父で酒、金、女に目がない官兵衛43才。借家で賭場を開く破落戸一味の相模屋。犬猫の死体解剖が趣味の蘭方医の長谷川洪庵。倒幕思想を持つ国学者の堀田敷島斎。小太郎が好意を持つ清楚で可憐な老中首座本多豊後守の妾の佳乃。歌舞伎役者の中村円之助。美人画絵師の歌川偕楽がいる。2023/06/12
yamatoshiuruhashi
58
漫画のような江戸巷談。飲む打つ買うの大好きな父親38歳の旗本が甲府勤番を申し渡され、17歳の孝行息子が父を隠居させて代わりに赴任する。5年の勤務の後に戻ってみれば隠居の父は屋敷に長屋を建てて町人へ貸しているのだが、これが博徒に過激派学者、蘭方医に老中のお妾さん。はちゃめちゃな設定で、43歳になった隠居と22歳の息子が出仕を掛けて博徒どもと相対する。三河雑兵シリーズと大きく異なり深みなし。読む漫画。2023/03/23
shincha
46
読友さんからのご紹介でハマった「三河雑兵心得」シリーズの作家さんだったので手に取った作品。江戸末期の貧乏旗本、江戸っ子町人のような隠居した父親と杓子定規の堅物な息子の大矢家を取り巻く、様々ま問題が面白おかしく展開する作品。ただの堅物だと思っていた息子小太郎には、父にも隠していた秘密があった…。単作かと思い読んだが、終わり方がどうも中途半端。井原さんの新連作みたい。続編はいつ出るのかな?いや、もう出ているのかな?楽しみ~。早く読みたい!2023/08/23
剛腕伝説
10
大矢家当主・小太郎は父・官兵衛の不行跡の身代わりとなって甲府勤番を5年勤めて江戸に戻ってきた。江戸に戻ると屋敷にはところ狭しと貸家が建てられており、破落戸や妾、国家転覆を狙う学者等々一癖も二癖もある借家人で溢れかえっていた。 借家人の破落戸を、追い出そうとする小太郎には甲府勤番時代にある秘密があった。面白く読めたけど、ちょっと最後がグダグタになってきたかな?2025/03/21
喪中の雨巫女。
9
《私-図書館》大矢家の父官兵衛さんの破天荒さは、ひどい。息子の小太郎さんも大変だけど、面白い。シリーズ期待。2025/06/08
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