内容説明
突如ネット上に現れた謎の「誘拐サイト」。誘拐されたのは、身寄りのない六人のみすぼらしいホームレスだった。果たしてこれは事件なのか、イタズラなのか。半信半疑の警察、メディア、ネット住民たちを尻目に「誘拐サイト」はなんと、被害者たちとは何の関係もない、大手メディアに身代金を要求する。前代未聞の「劇場型」誘拐事件が幕を開ける!
著者等紹介
百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956年、大阪府生まれ。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」などの番組で活躍後、2006年に『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。13年に『海賊とよばれた男』で、第一〇回本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
163
前代未聞の誘拐劇を描いた百田尚樹の長編。深夜に突如現れた誘拐サイト。犯人は6人のホームレスを人質に取り、テレビ局や新聞社へ身代金を要求する。真偽不明の怪情報に二の足を踏む警察やマスコミだったが、やがて人質1人の生首が発見され…。ホームレスの命というよりは「命の尊さを謳うメディアの倫理観」を人質に取った劇場型犯罪ともいえるが、これに対する各社の対応に妙なリアリティを感じる。犯人の目的な何なのか。一人だけ身元が判明しない男の正体は?なんとなく避けてきた作家だったけど、抜群のリーダビリティに圧倒されつつ下巻へ。2022/08/01
chiru
136
人の命は平等じゃない…史上かつてない劇場型誘拐事件が幕をあけた。誘拐のターゲットは身寄りのない6人のホームレス。彼らの「過去」と「動機」をガラス細工に触れるように丁寧に繊細に紐解いていく展開はワンランク上の面白さ!ページをめくる速度はどんどん速くなり、ホームレスの名前と写真はネット上にアップされ、ついに人質のひとりだと思われる「頭部」を発見。更に犯人は被害者たちとは何の関係もない大手メディアに身代金を要求。霧の中に置き去りにされた迷子のような不安感を抱えたまま、下巻へ。2022/06/29
いこ
101
ある日、6人のホームレスが誘拐され、何の関係もないマスコミ4社にその身代金を要求することが告知される。これはネットを通じて行われ、あっという間に拡散され世間の話題をさらうが、犯人やその目的は一向にわからないまま。ついに、1つの新聞社に身代金要求が来た。三日以内に支払わないと、人質を一人殺すと書かれていた。「間違った答えを出し、購読者に見放されては」と、保身に懸命になる新聞社。他の3社のマスコミも気が気ではない。結局、保身も虚しく一人の人質が殺され、また次の1社が標的に。どうなる?一気に下巻へ。2023/05/14
白いワンコ
97
ミステリー作品ではあるが、上巻の時点で最大のミステリーは、確たる主人公がいないということ。下巻でその狙いがわかるだろうか。所轄の刑事たちが交通課への異動を揶揄するくだりが何ヵ所かあり、悲惨な交通事故を一つでも無くしたい自分にとっては、とてもとても不愉快だった2022/06/15
shinchan
91
文庫本『野良犬の値段』(上)只今、読み終えました。百田さん久しぶりです。(下)の展開は果たして⁉️ 実に楽しみですね〜⁉️全く私には予測不可能、、、、、、。😰😨😰😱2022/11/04
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