出版社内容情報
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内容説明
サークル仲間の三人が何者かに監禁される。犯人は彼らの友情を試すかのような指令を次々と下す。互いの家族構成を話せ、爪を剥がせ、目を潰せ。要求は次第にエスカレートし、リーダー格の航平、金持ちでイケメンの匠、お調子者の渉太の関係性に変化が起きる。さらに葬ったはずの罪が暴かれていき…。殺るか殺られるかのデスゲームが今始まる。
著者等紹介
櫛木理宇[クシキリウ]
1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第十九回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第二十五回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
147
裕福な子弟が通う中高からつるんでいた3人は、そのまま系列大学へ行き「FESTA」なるサークルでも一緒。サークル名義で借りている家で何者かに監禁される。爪を剥がさせ、歯を抜き、目を潰させると要求は次第にエスカレート。友情も崩れ過去に葬った事件が暴かれる。その中の一人の元彼女が凄惨な撲殺死体で見つかる。相変わらずグロい。そしてこの3人、それ以上にこの女が鬼畜。嘗てスクールカーストの頂点にいた彼ら、その悪事の陰湿さにヘドが出る。読後感はなぜかスッキリ。これも櫛木マジックか、それとも耐性がついたのか。2022/06/24
茜
143
殺人依存症の続編です。ストーリーは冒頭で何者かにスタンガンで襲われ監禁された乾渉太、木戸沙綾の事件を捜査する高比良乙也、謎の女性のモノローグの3人の視点が切り替わりながら展開されていく。渉太からの視点はちょっとグロいのが苦手な方には刺激が強すぎるかもしれない。同じく木戸沙綾の撲殺方法も。。。だけど、読み進めていくうちにこれではまだまだ生温いという感情が沸きあがってしまった。彼らの過去の行為の代償としては足りないと思った。本当に起きた事件についても描かれており調べてみたけど胸糞でした。続編を期待したいです。2022/08/14
ちょろこ
143
依存症第二弾の一冊。うわ…これは中世ヨーロッパの拷問かというぐらいの残虐な行為にヘロヘロ。鎮痛剤アレルギーの自分にはとても無理な世界だ。なぜにこんな残酷で残虐な行いが繰り広げられるのか…次第に明らかになる彼らの過去の悪行に反吐しか出ない。連帯感なんて綺麗ごとを言っている世にもおぞましい鬼畜たち。傷つけられた側は心まで破壊され、治癒不可能なのに傷つけた側は単なるゲーム感覚。ならば目には目を、納得の処刑だ。最後、老女の耳元で囁いた彼女の姿がとても印象に残った。まだまだ彼女の内面を深く見たい気分にさせられる。2022/05/25
nobby
140
……なんだかもう残忍とか身勝手極まる鬼畜の所業に身も心も果てた…どいつもこいつも畜生だ…男なら誰でも、アイツのせい、調子乗ってるから、女王か家来か同等か知らないが、私利私欲で悪質に相手を貶めていくのがくだらんばかり…エリート故の選民意識なんて馬鹿げてる…身に覚えがないと喚く奴らにむけての復讐は、なかなかのグロさに目を背けんばかりの拷問だが、その制裁に安堵することも確かだ…今を踏襲する事実が浮き彫りになった末の悲哀がたまらない…最後に前作と繋がり登場の人物がなんか印象違ったのは間隔を空けて読んだからかな!?2022/08/21
タイ子
140
依存症シリーズ。初めから状況の掴めないまま、監禁、残酷な拷問現場でこちらまで痛くなるような凄惨な場面。3人のサークル仲間の男たちが別々の場所で監禁され、何者かによって相手の意のままに拷問にかけられる。その間に一人の女性が殺される事件が。捜査にあたる刑事たち、3人の男たちと女性との関係、過去にしてきたエグイ出来事が明るみになる。男たちに対する同情心は消え失せ、嫌悪感さえ湧く。何者かによっての復讐は分かってくるが、仲間同士の関係、男女間の問題が予想外の展開でそこは面白い。彼らに最悪な人生を贈る人物とは?!2022/05/09
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