出版社内容情報
北森下町にある長屋を仕切るお美羽は器量はいいが、言い寄る男を川に放り込み、店賃の払いが悪い家の障子を叩き割るほど気が強い。そのせいか二十一歳で独り身だ。ある春、火事が続き、長屋や呉服屋でもボヤが出た。呉服屋の若旦那は、役者にしたいほど整った顔立ち。彼に惹かれたお美羽は火事の真相を探るのだが......。切なすぎる時代ミステリー!
内容説明
北森下町にある長屋を仕切るお美羽は器量はいいが、言い寄る男を川に放り込み、店賃の払いが悪い家の障子を叩き割るほど気が強い。そのせいか二十一歳で独り身だ。ある春、火事が続き、長屋や呉服屋でもボヤが出た。呉服屋の若旦那は、役者にしたいほど整った顔立ち。彼に惹かれたお美羽は火事の真相を探るのだが…。切なすぎる時代ミステリー!
著者等紹介
山本巧次[ヤマモトコウジ]
1960年、和歌山県生まれ。中央大学法学部卒業。第十三回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉となった、『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』で2015年デビュー。同作はシリーズ化され、人気を博す。18年、『阪堺電車177号の追憶』で第六回大阪ほんま本大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
58
しっかりもので美人のお美羽21才の活躍の物語です。江戸深川の北森下町(現在の東京都江東区森下一丁目から森下五丁目)にある入舟長屋を仕切る大家・欽兵衛の娘でお美羽は、器量はいいが気が強くていまだ独身だ。この当時では、十七、八で嫁に行くのが当たり前であった。江戸の町で付け火で火事が続き、入舟長屋で板塀が焼け、呉服屋「大倉屋」では家が半分焼けた。その大倉屋の若旦那は、役者にしたいほど整った顔立ち。彼に惹かれたお美羽は火事の真相を探る。此度もまた片想いで終わるのかと思いきや・・・。2024/01/23
真理そら
50
今回もおみわさんはイケメンと縁がなかった。でも今回はベツに振られたわけじゃないもんねっ。このシリーズのオチが毎回こういうタイプだとするとおみわさんの恋が実るのは最終回ということだろうか。2021/12/14
fuku3
23
2021.12.30読了。シリーズ第3弾。入舟長屋の大家の娘お美羽は美人で気が強く働き者、店子が事件に巻き込まれると放っては置けず浪人の山際と喜十郎親分達と事件の真相に迫る!事件関係者に惚れ込みお熱を上げるが事件解決後は失恋してしまうと云うのがいつものパターン!今回は大店の若旦那勝太郎と上手く行くのかと思ったらなんと勝太郎はとんでも無いマザコンであった!なんでも母親に相談しないと行動出来ない!勝太郎はお美羽を駒として使っていただけだった!長屋を馬鹿にされたお美羽は母親のお房に啖呵を切って障子を蹴り飛ばす!2021/12/31
きょん
15
シリーズ3作目は相次ぐ放火事件を追うお美和達。女友達も容疑者を絞る為に女中のふりをしたり活躍していて元気いっぱいなのが楽しそう。ほのかに好意を寄せたイケメンは超マザコンで残念だったけど、いい婿が見つかるまでガンバレ、おみわさん。2022/01/17
み
14
さくさくと♪軽く読めます。美羽さん、カッケー(^^)早く良い男子が登場するとイイですね。2025/03/13