内容説明
戦国の世に、茶の湯を完成させた千利休。だが、この男、ただの茶人ではなかった。茶室を社交場に人脈を築き、芸術家としての審美眼で武将達の器を見抜く。美しい茶器と所作によって人々を魅了し、煌びやかな茶会で天下泰平のビジョンを世間に見せつける。豊臣秀吉の陰の軍師として活躍した利休にとって、茶室は、いつも戦場(ビジネスの場)だった。
著者等紹介
波多野聖[ハタノショウ]
1959年、大阪府生まれ。一橋大学法学部卒業後、農林中央金庫、野村投資顧問、クレディ・スイス投資顧問、日興アセットマネジメントなど国内外の金融機関でファンド・マネージャーとして活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちびbookworm
13
★1 申し訳ない。私には「失敗」。タイトルにヤラれました。。。(ビジネス的解釈加えた、史実に基づく歴史小説ではない。真反対です)(ネタバレ)◆明智光秀が実は、利休となり、その後秀吉の天下統一に裏側から貢献した、というパラレルワールド的な、新解釈のヒストリー。◆歴史をありえない方へ「改変」されていて、私はついてけませんでした。。読書中断◆「ダブルエージェント明智光秀」の続編らしい。2020/12/01
mitsu44
9
続編。本能寺の変で織田信長を討ち山崎の合戦で秀吉に敗れた明智光秀が千利休として茶の湯政道で秀吉の天下取りを支えていたら、という話。ちょっと無理があるところもあり、発想は面白いが読むのに多大な時を要してしまった2023/11/24
豆電球
9
これはかなりキツかった…。そもそも幻冬舎の時代小説文庫でないところで歴史モノでないと気づくべきでした。ぶっ飛んだ設定は嫌いじゃないし史実じゃない事が織り交ぜてあってもそれが小説の醍醐味と思っているので問題はないのですが、史実として起こった事がほぼ利休の思惑、陰謀であるっていうのがもう。ご都合主義な展開すぎるし、一本調子でこのページ数。こうくるかっていうワクワクは出落ちで終了。ラストも想定の範囲。ただ全く興味のない秀吉政権をちょっとでも知れたのはよかったかな。いや本当にほんのちょっとしか知れてないんだけど。2021/10/31
たまりん
6
こんなの史実と違う!!と思われる人にはオススメできませんが...。とんでも設定ですが、内容は千利休とビジネスを上手く組み合わせたとても面白いものでした。ただとんでも設定でも千利休と秀吉の世界観は守られていたのに、最後か...。そこはやはりキレイに切腹する所で終わってほしかったと思いました。2021/07/07
かっぱねこ
6
茶の湯の力で豊臣秀吉の影の軍師として大活躍する千利休にはすごい秘密が。 戦国ファンタジー。2021/01/15
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