出版社内容情報
紙問屋のおかみに頼まれて用心棒になった浪人の九郎兵衛。直後、襲ってきた押し込みを辛くも退けるが、紙問屋の番頭はおかみが盗賊を手引きしたと言う。一方、九郎兵衛の盟友、鋳掛屋の巳之助は突如姿を消した仲間の半次を捜していた。見つかった半次は盗賊の謀略を知ったため命を狙われていたと明かすが……。日陰者が悪党を斬る傑作時代小説。
内容説明
紙問屋のおかみに頼まれて用心棒になった浪人の九郎兵衛。直後、襲ってきた押し込みを辛くも退けるが、紙問屋の番頭はおかみが盗賊を手引きしたと言う。一方、九郎兵衛の盟友、鋳掛屋の巳之助は突如姿を消した仲間の半次を捜していた。見つかった半次は盗賊の謀略を知ったため命を狙われていたと明かすが…。日陰者が悪党を斬る傑作時代小説。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。83年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。88年「絆」で日本推理作家協会賞、90年「土俵を走る殺意」で吉川英治文学新人賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
157
鋳掛屋として市井に暮らす巳之助。三津五郎の紹介で紙問屋・川端屋の用心棒になった九郎兵衛、そこに半次が絡んで・・。一人働きの神田小僧が九郎兵衛らと繋がりながら川端の危機を救う今回。やっぱりまだ九郎兵衛が目立つが多分、巳之助はそんなスタンスのシリーズなのだろう。もう少し読んでみたい。2020/06/30
やま
90
シリーズ2作目 2020.06発行。字の大きさは…中。義賊・神田小僧こと巳之助が、辣腕の浪人・三日月九郎兵衛と組んでの痛快活劇。鋳掛屋の巳之助は、情け容赦なく盗み先で人を殺す盗賊悪太郎一味に、知り合いの韋駄天の半次が入っている可能性があり、半次の消息を求めて、半次と仲の良い掏摸の小春、浮名の三津五郎、九郎兵衛を探し歩き回ります。三津五郎は、町で知り合った紙問屋川端屋の内儀おれんが、盗賊を恐れて用心棒を探していることから九郎兵衛を紹介しますが、川端屋の番頭・玉之助、手代・栄太郎に迷惑がられます。🌿続く→2021/03/07
とし
75
義賊・神田小僧「月夜の牙」2巻。主役神田小僧は鋳掛屋の巳之助ですよね、用心棒の九郎兵衛さんばかりが目立ち主役が霞みます。 2020/08/09
犀門
3
No.133★★★★☆前巻から時間が経過していたので???状態だったが、読み進むウチに記憶が再生され一気読み!。2020/11/02
ササ
0
この表紙の侍は、、三日月の旦那なのか?こんなイケメンなのかー!と読んだ後に思ったりして。なんやかんやで仲間意識が生まれている面々。少しほっこりする。2023/05/21