内容説明
罵詈雑言をミュージカル調に歌い、他人の人権を踏みにじる国会議員。相手の出身地を「ド田舎」と過剰に見下す、モラルハラスメント男。学校や会社にやたらと「さん」「様」をつける人々。現代にはびこる勘違いだらけの“困った大人達”を、日本の伝統と品格を愛する著者が本気で怒る。鈍った日本人の心を研ぎ澄ます、厳しくも優しい、痛快エッセイ。
目次
「待つ」という珍味
人気復活の秘策
盛岡文士劇、新宿へ
「ガラスの天井」ねぇ…
理由がわからない
お前の地元が嫌い
故郷に乾杯!
名文珍文年賀状
座布団が飛ぶ理由
「なってる」か?〔ほか〕
著者等紹介
内館牧子[ウチダテマキコ]
1948年秋田県生まれ。武蔵野美術大学卒業。東北大学大学院修士課程修了。脚本家。93年第一回橋田賞、2011年モンテカルロ・テレビ祭で三冠を受賞。00年より女性初の横綱審議委員会審議委員に就任し、10年に任期満了により退任。11年4月東日本大震災復興構想会議委員に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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万葉語り
39
読メ登録2000冊目。4歳からアラ環に至るまでの筋金入りのスー女内館さんのお相撲愛がわかる1冊。何から何までさんや様をつける風潮に異を唱えるところに共感しました。2020-1202020/07/05
かずぼう
26
どのエッセイも面白い。著者の小説『終わった人』に絡めた年賀状の一言、「自営業をやっているので定年はありませんが、金策が大変で、今年あたり、終わった会社になりそうです」笑えた。2024/09/18
スリカータ
23
前期高齢者女性のエッセイということで、林真理子さんと比べてしまうが、内舘さんは堅実で地に足がついた印象。好きなものに対する追求、疑問を呈する力強さ、人との繋がり。猫嫌いを変えた一匹の地味で賢い野良猫との心温まるストーリーは涙を誘う。飼主に迷惑をかけずにそっと死ぬのも御恩返しなのかもしれない。2020/09/14
かもめ
13
牧子さんは毒舌と言われているが、そんなことは微塵も感じない。郷土愛溢れる、とても素敵なお姉様。作家さん達が演じる「文士劇」に興味が湧いた。2021/04/29
カタコッタ
13
文壇の正直者(私が勝手に言っている)の愛に満ちた(もちろん相撲、格闘技愛も含めて)エッセイ。このまま書かれたら佐藤愛子先生の様になられるのかも。友達の友達にこんな方がいたら、それだけで嬉しい。2020/10/10
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