内容説明
自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。発覚に怯えながらも、息子・航太への愛情が深まる。一方、郁絵は「取り替えられた」子と知らず、息子・璃空を愛情深く育ててきた。それぞれの子が四歳を過ぎた頃、「取り違え」が発覚。元に戻すことを拒む郁絵、沈黙を続ける繭子、そして一心に「母」を慕う幼子たち。切なすぎる「事件」の、慟哭の結末は…。
著者等紹介
芦沢央[アシザワヨウ]
1984年東京都生まれ。2012年『罪の余白』で第三回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。18年『火のないところに煙は』で第七回静岡書店大賞受賞、19年、同作が本屋大賞九位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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