幻冬舎文庫<br> オレオレの巣窟

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幻冬舎文庫
オレオレの巣窟

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  • サイズ 文庫判/ページ数 422p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344428829
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

オレオレ詐欺で裕福な生活を送る平田は、奨学金の返済に苦しむ真奈美と出会い、惹かれ合う。堅気の世界へ戻ろうとする平田だが、一度入った裏社会は沼のように彼を飲み込み放さない。イケメン結婚詐欺師・竹崎と不細工な出逢い系のサクラ・貴美子も加わり、現代社会に蔓延る詐欺師達の騙し合いの饗宴、ここに開幕。出し抜くのは誰だ?スリル満点!痛快エンタメ。書き下ろし。

著者等紹介

志駕晃[シガアキラ]
1963年生まれ。明治大学商学部卒業。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品『スマホを落としただけなのに』にて2017年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

478
『スマホを落とした』の作家さんだったか。気楽に読めるエンタメ小説かと思ったが、なにしろ登場人物が多い。そして騙し騙されのモチーフに、ぐったりと疲労して読了。お金は大事だけど、お金に支配されちゃうのはなぁ…と後半は失速。も少し単純なストーリー(もっと短くとも)の方が好み。2022/01/06

nobby

149
これ、まさに詐欺how-to本(笑)オレオレ詐欺に結婚詐欺、仮想通貨にマネーロンダリングと様々に繰り返される騙し合いはまさに巣窟状態。登場人物少なめで、騙す騙される相互の立場で描かれる展開は分かりやすくページめくる手は止まらない。いろんな仕掛けもあり、最後には思った通りに上手くまとまるのもよい。ただ、そこに期待し過ぎると平凡さ感じてしまうかな…あくまで、そのドタバタ顛末を軽く追いながら楽しむのが正解。それにしても桁違いの金額が人知れぬところで動いていることに驚愕…少なくとも自分は惑わされる巨額はいらない…2019/08/28

ガチャ

132
オレオレ詐欺に、結婚詐欺に、出会い系にと、 詐欺のオンパレード! オレオレ詐欺のリーダーは頭の回転がよく、妙に納得させられちゃったけど、いや駄目でしょう。詐欺は犯罪だ。 時折、キャバクラで働いたら(年齢的にアウトだ)、金持ちのお年寄りと結婚したら(若さが足りない)とお金を儲ける妄想に走ったが、現実に戻ってこれてよかった。人を貶めてお金を手に入れたら、必ずしっぺ返しがくる。お金に振り回されてはいけないですね。 なんだかんだで、詐欺師同士の駆け引きや騙し合いは面白かった。詐欺には気をつけましょう。 2020/03/18

utinopoti27

128
警察庁HPによれば、令和元年度における特殊詐欺認知件数は1万6千件余、被害総額は約300億円にのぼるという。またその手口も年々巧妙化し、捜査当局との「いたちごっこ」は収束の気配すら未だ見えない現状にある。本作では、複雑化する特殊詐欺を題材に、騙す者と騙される者、さらにはその上がりを狙う者と、騙し合いのコンゲームが展開する。「スマホを落とした」シリーズで一躍脚光を浴びた作者だが、エンタメ性においては、わかりやすさやキャラ付けの巧さの点で、本作がむしろ上回っているともいえる。今後の更なる活躍に期待したい。2020/05/08

よつば🍀

107
志駕晃さんの最新刊は詐欺をテーマにしたエンタメ長編。前半はかなりリアリティがあり進化した詐欺の手口に驚きつつも勉強になる。『オレオレ詐欺に騙されたふり作戦に騙された作戦』って…。そんな事に頭を使うのなら、もっと別の所、人の役に立つ、遣り甲斐のある事に頭を使えば良いのにとしみじみ思う。本作ではオレオレ詐欺だけでなく結婚詐欺、出会い系詐欺など、色々な詐欺師達が共演し騙し騙されの展開で途中からはフィクション感強めに変化して行く。前半のリアリティが薄くなって行ったのは私的には物足りないが一気に読めるエンタメ小説。2019/10/01

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