内容説明
浮世絵の中で艶然とほほえむ美女はいったい何者だろう。歌麿が好んで描いた二人の美人町娘の素性とは?春信の絵で江戸一番の人気者になった水茶屋の娘はなぜ姿を消した?わずかなヒントを手がかりに、世界にその名を知られる有名絵師とモデルにまつわる謎を大胆に推理。貴重な資料を多数収録、これを知れば浮世絵鑑賞がもっと面白くなる!
目次
第1章 絵島事件に連座した懐月堂安度
第2章 鈴木春信の美人画に描かれた看板娘
第3章 美人の個性を描きわけた喜多川歌麿
第4章 遊女と結婚をした山東京伝
第5章 風流公子酒井抱一と小鸞女史
第6章 旗本を捨てた鳥文斎栄之の恋
第7章 型破りな発想と反骨の歌川国芳
第8章 奇行の天才絵師葛飾北斎と娘の応為
著者等紹介
鈴木由紀子[スズキユキコ]
山形県生まれ。『闇はわれを阻まず山本覚馬伝』で第四回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
peony C
1
描かれた女性の素性とか知れたし、浮世絵の見立てに関しては知識がなさ過ぎてさっぱりだから面白かった。 今年は浮世絵の展示が多いみたいだし、美術館に行かなくては。 物書きとしての矜持が多々出てくるけど、著者の文章はまどろっこしくて、読みにくかった。2020/01/03
kaz
0
浮世絵の絵師や浮世絵に描かれたモデルに関する謎を、具体的な事実も交えて推理。従来、この浮世絵はこの絵師によるものくらいにしか見ていなかったが、浮世絵の眺め方の幅も広がるように思う。図書館の内容紹介は『水茶屋の看板娘に吉原遊廓のアイドルたち-。絵島事件に連座した懐月堂安度をはじめ、鈴木春信、喜多川歌麿、葛飾北斎ら、謎多き8人の絵師と、モデルの美女をめぐる波瀾万丈のストーリーを紹介する』。 2021/05/03
クロッチ
0
浮世絵の女性になぜ魅かれるのか。タイムマシンがあればこの時代に行ってみたいと思わせます。2019/11/10
まゆ
0
途中から斜め読み。美人画に隠された謎という割に中身そんなになかった印象。2019/07/27
げんまん
0
制作の背景や見立ての意図を知った上で絵を見ることの楽しさを教えてくれる。2019/07/12