内容説明
森の近くに引っこした翻訳家の早川さんは、夫と小学生の息子・太郎との3人暮らし。ある日、太郎は森に生える“優しい木”について、お母さんが教えてくれたあることを、大好きな人にそっと伝えた。優しい木は優しいから何でも話していいんだって、うまく言えない気持ちとか…。森の中を行き交う人たちの間にじわじわ優しさが広がる名作漫画。
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アクビちゃん@新潮部😻
56
益田ミリさんは、新刊(これはマンガ)が出ると無条件で購入する作家さんの1人です。「週末、森で」の続編で、都会から森へ移住した早川さんが、いつの間にか結婚して、母親になっていました。早川さんの肩に力が入っていない暮らしぶりが羨ましい✨子どもが生きがいではないと言い切り、1人で海外旅行へ行ったりしている早川さん。そこだけ見ると、なんて母親…と思うかもしれないが、最近は子離れ出来ないママ友が多くて、たまにイラッとする事があるので、その人に読ませたい。子どもの世界に口出しちゃダメ!子どもを生きがいにしないで 2019/03/23
るぴん
46
『週末、森へ』から繋がるお話。森へ引っ越して、頑張らないスローライフを送る早川さんにはいつの間に旦那さんと小学生の息子が。息子・太郎少年に対するお母さんとしての接し方がすごくいい。対照的に描かれている担任の高木先生とそのお母さんの、子離れできていない感じが際立つ。「生きがいは、ひとりひとり自分の中にしかないんだと思います」早川さんはわかってらっしゃる(笑)。2019/02/22
ダリヤ
42
続編とは知らずに読み終わり。読んでいるだけで、やさしいきもちになれる。世界にあふれるやさしくたくましく生きている、うつくしいものたちの姿を忘れずに、わたしもやさしくたくましく生きていきたい。葉っぱのお手紙を太郎くんと守さんがチェコにいる早川さんに宛てて川に流すシーン、とても好き。2020/09/20
リコリス
38
森の中で暮らす。ちょっと憧れます。 森を散歩して…と、そういえば子供が小さい頃は森の近くに住んでいた!と思い出しました(笑)栗拾いに山菜摘み、蔓をとってきてリースを作ったり楽しかったなぁ♡種にも色んな旅立ちがあるように子供たちにも色んな旅立がある。あのたとえがすごくよかった。ミリさん、じんわりと心に効きます。2020/01/11
カール
38
単行本で読了済ですが、やはり手元に置いておきたいので文庫化されたので購入しました。やっぱり早川さんがヒナちゃんのお母さんに話す「子どもは生きがいじゃないです」って言葉が印象的でした。単行本についていたスープの写真が文庫本にもついていたので、ちょっと嬉しかったです。2019/02/14