内容説明
健康器具会社で働く美菜子に企画部への異動辞令が下りた。6年越しの希望が叶い喜んだのも束の間、勤務先が畑とわかり、美菜子は「元カレと結婚しておけばよかった」と落胆を隠せない。しかも共に畑を運営する区の職員、河田は神経質で無愛想この上ない。二人は開園イベントの準備にとりかかるが…。都会の畑で始まる不器用な恋の行方。
著者等紹介
白石まみ[シライシマミ]
小説家・脚本家。早稲田大学卒業。雑誌編集者を経て、脚本家に転身。テレビドラマなど数多くの映像作品を手掛ける。2011年に『欲ばりたい女たち』(幻冬舎刊)で小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルル
25
青山のレンタル畑に集まった人生に行き詰まっている女性たちの物語。畑で育つ野菜たちを見ながら心も一緒にほぐされて行く。土に触れるって癒しやたくさん元気が貰えるのかも知れない。野菜作りの楽しさと大変さの両方を感じた。イベントも楽しそうだった。ただ畑を楽しむだけではなく、様々な人との触れ合いも魅力的。最後には心地良い安堵感が残った。2018/07/18
アズマ
24
爽やかでのどかでした。なんだかんだで3人とも丸く収まってよかったです。3人それぞれの立場から読めるので楽しかったです。祥子の話が一番好きです。2019/03/10
まり
6
図書館本。サクサク読めた。展開は予想出来るものだったけど…でも爽やかで楽しかった。みんなが一生懸命なのもいい感じ。河田さんの、ぶっきらぼうな感じで耳まで真っ赤は可愛らしくて仕方なかった。お野菜を育てるって本当に距離感って結構大事な気がするからフォローしてくれるレンタル畑っていいよなぁ〜。2023/04/26
なな
6
表紙イラストとタイトルを見て面白そうだなぁと思い購入しました。それぞれの恋愛模様は悲しい結末にはならないだろうという安心感があり、そうわかっていてもつまらなく感じることなく、ドキドキしました。青山で畑を借りて野菜を育てるなんて憧れます。うちの近所は田んぼと畑だらけですが。2018/07/11
チェス
4
軽く読めて楽しめた。2021/09/05