感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミエル
27
雑誌「GINGER」に連載されていたエッセイ。エイミーのエッセイを読むのは四半世紀ぶり、毒がマイルドになってより一層ブラッシュアップされたお姐さんぶりに良い刺激をもらって幸せで前向きな読後感が心地よい。思春期の多感で厨二な私に沢山の新しい世界と斬新な思考のヒントをくれた姐さんは健在、やはり目指す先にいるパイセンの1人。GINGER世代も女の生き方を肌身で考え始める第2の多感な時期。今の私には遅すぎたかと思いきや、そうでもなかった。唯一無二な己の道を貫く勇気と指南、確かにいただきました、な気分。2019/12/26
阿部義彦
23
幻冬舎で出してる雑誌「GINGER」で今も尚連載されていている、詠美さんのエッセイだそうです。芥川賞とってないのに芥川賞の選考委員になっている(とったのは直木賞)何とも珍しい経歴ですが、選考委員に同年代の女性(川上弘美さんや小川洋子さん)が加わり大分楽になったそうです。相変わらずのモラリスト爆発、有難い説教でした。私なりにまとめれば、1精神の自由、2恥を知れ と言うことかと。「賢者の愛」文庫で読んだけど良かったです。まだまだサインペンで素敵な小説を綴って下さい。いしかわじゅん先生に借りた金返して下さいね。2018/02/16
ゆるり
18
女の子向けのルールブックは、もう卒業!と思っていたのに、読むはめに。結構身につまされた?(笑) 素敵な箇所…森瑤子さんの午後4時のジントニック(作家だからできる) 、「私は、いつも何かに見とれていたいなあと思っています」と書かれたファンレター。山田詠美はサイン会をとても大事に思っている。(その時だけは真人間?になる) 。意外や意外!山田詠美も赤毛のアンが好きだった!磨く女より磨かれた女が素敵な理由。ユニークは決して自分で言ってはいけない。今日という日は残りの人生の最初の1日。これならまだ間に合うや^ ^2020/04/26
ツキノ
13
はっきりした記憶がないのだけれどGINGER本誌を買って(なのであろう)読んだことがあるものがいくつか。エイミー節、やっぱり凄く好き。オチのつけ方も。というのを再認識。いつ帰るのか、という連絡はご飯はいるのかどうか、ではなく「愛する人には無事を知らせて安心させてやりたいから」…これだよ、これ!解説は瀧波ユカリさん。これもLOVE。2018/03/08
椿 釦
10
「内面から美しくなるいい女指南」と、帯に書かれているので買いにくい。文庫化されたし読みたいから手に取った。実際に自己啓発、よくある、いい女になるためのルール的なことが書かれていたらどうしようと思ったけれど、熱血ポンちゃんのエッセイを読んでいるようだった。同じ同じ。わざわざ指南本と書かなくても、他の山田詠美の小説もエッセイも指南本なんだよね。自分がくそつまらない女だと自覚してるから、山田詠美は憧れてしまう。そして、この人のパブリックイメージとのギャップ、心に赤毛のアンがいるところ、本当に好き。大好き。2018/02/07