内容説明
江夏七海は小五の夏休みに、落ちぶれた冒険家の父に連れられ、宝探しの仕事に向かう。だが、「危ないことが大好物」の父が、“宝”の正体を聞いて顔色を変えた!一方の七海は、依頼主の豪邸で見た写真の少女にひと目惚れ。もはや父は邪魔なだけ。友人と宝探しを始めるが、裏切り、襲撃、誘拐と、手に負えない困難ばかり…。ドキドキ青春サスペンス。
著者等紹介
木下半太[キノシタハンタ]
1974年大阪府出身。作家。劇団「渋谷ニコルソンズ」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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H!deking
90
久しぶりに木下半太。まだ1年くらい前のなのにブックオフで108円だったので捕獲。小学生が主人公なのでエログロや殺人はないけど、相変わらずのドタバタで面白かったです。でも新品買うほどじゃないかなー(笑)2019/06/23
papako
66
木下半太描くジュブナイルだから、とにかくドタバタ!でもちゃんとジュブナイルでびっくり!冒険していない冒険家の父十蔵と息子七海。家出した腹違いの姉風子を探すことに。さてさて話はそんな簡単にはまとまらない。あれやこれやと引っ掻きまわす十蔵。風子を誘拐?身代金は10億円!京都から梅田、茨木、神戸と馴染みのある土地なので楽しさ倍増でした。十蔵の冒険に行けない理由。どんなにみっともなくても最低でも十蔵は七海のヒーローだった!木下作品らしい脇役たちも楽しくあっという間に読めます。2020/10/27
H!deking
63
本棚見てて、ふとこれどんな話だっけなと思って読み始めたらやっぱり綺麗に記憶が消去されていました。ザ・木下半太ワールドって感じですね。普通に面白かったです。2025/02/06
相田うえお
62
★★☆☆☆25050【きみはぼくの宝物 史上最悪の夏休み (木下 半太さん)w】木下さん小説作品といえば、頭に浮かぶのは例のあれですけど、どのシリーズのどれを読んでも笑っちゃいます。で、本作品、ノリは他と似ているんですけど微妙に響き具合?が違う気がしました〜【夏休みで思い出すのは】夏休みに貯金箱を作ったんです。コインを入れると1円,5円,10円,50円,100円,500円に分かれて落下し、別々に貯まる!これをボール紙と牛乳パックだけで作ったんですよ。入賞間違いなし!と、自画自賛してたんですけど結果は😱2025/08/14
どぶねずみ
34
人を自分の宝物という時は、その相手に強い愛情があるからだ。主人公で小5の七海にとっての宝物は、突然現れた中2の腹違いの姉と、子どもより子ども染みた元冒険家で無職の父親だ。まったく常識はずれのドタバタ劇だったけど、父・十蔵のサバイバル技術とその熱血さは父親像としては羨ましい限り。姉弟ともの元冒険家の血を継いでいるなぁと感じるところがとても面白かった。2017/12/18




