内容説明
老中水野忠邦による改革で、奢侈が禁じられた江戸の町では、質素倹約により活気が失われ、盗みなどの悪行が横行していた。ある日、小間物屋『風雪堂』に押込みが入る。錺職人の正吉が下手人として捕えられたが、この男、何か大事なことを隠しているようで―。北町奉行遠山景元、通称金四郎の人情裁きが冴え渡る!!著者渾身の新シリーズ第一弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京都生まれ。「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
132
かなり遠山金四郎像が脳内にあるので、小杉作家がどう書くのか・・まずはスタートしたという事で!2018/02/05
とし
101
遠山金四郎が斬る1巻。遠山の金さん=桜吹雪のイメージが強いのでちょっと面食らうも、桜は内与力駒之介が代役かな。2018/08/19
Tsuyoshi
56
水野忠邦による改革で贅沢が禁止され、消沈した空気が漂う江戸市中を舞台に北町奉行遠山金四郎が活躍する。ドラマとは設定や構成が違う所はあれど人情味溢れる名裁きぶりは変わらず。本作で終わる話と次作へ続く話が並行して描かれている。小杉さんの時代小説は初読みだが相変わらず読みやすい。続巻へ続きます。2018/07/16
佳乃
21
遠山の金さんは桜を背負っているイメージだったけれど、駒之助が背負ってるのね。でも、人情味があるところはまさしく私の知るところ(もちろんテレビですし、昔で言えば杉様や松方さん、現代では松岡君ですね)で、脳内松岡君で話が面白いほどに映像化(笑)さて、早く次なるものを手にしなくては。金さん(杉様や松岡君)待っていてねぇ。2019/01/29
一五
8
倒叙ミステリー風になっていて、さあ どうする金四郎。 これが目に入らぬか(これは黄門様だっけ?)が、そんなことになるとは! 悪役に 水野、鳥居もいてワクワク2019/11/04
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