内容説明
突如現れた正体不明の五人組の暴漢を自慢の剣技で一蹴した菊太郎。その傍から、一味は公事宿「鯉屋」が密かに再調査を始めた強盗殺人事件に関わる者ではないかと思い至る。すでに下手人とされた男は打首になり、落着したはずの事件の裏には、いったい何が隠されているのか?表題作ほか全六編を収録。人気シリーズ、ここに堂々完結!
著者等紹介
澤田ふじ子[サワダフジコ]
1946年愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現愛知県立大学)卒業。73年作家としてデビュー。「陸奥甲冑記」「寂野」で第三回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆずぽん
4
なんかサクッと終わった…2016/12/11
qoop
2
シリーズ完結編。90年代から続く長期連作のラストを読み終わり、これが相応しいという思いと肩透かしを食らった気持ちが交互に浮かぶ。で、なぜこうなったのかは著者の実子・澤田瞳子氏による解説で判明する。予想外。しかしなるほど、とも。多くは語らないが、幸せな幕引きだな。2017/01/23
kinta
0
シリーズ最終巻。 高齢者話2編。 これは現代の鏡の理想を描いたもの。 殺伐をした世界に一遍の光を灯したい作者の祈りが見える。 あえて淡々と日々の日常を書いており、お清ちゃんも、お百も出てこず、と想ったら、解説として娘・澤田瞳子氏がお清を書く約束だとか。 親子二代でどこまで描けるか楽しみ。2017/06/12
TM
0
宝塚図書館2023/08/12
Akiko Nakano
0
25年にわたる長いシリーズの最終巻。一貫して正義を実践した菊太郎。最後は、はしゃぐ事なく粛々と幕を閉じた。どこかで、また鯉屋の人々に会えたら嬉しいです。2022/10/28
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