内容説明
「かけがえのない個人」など存在しない。私たちは考え方も欲望も今いる環境に規定され、ネットの検索ワードさえグーグルに予測されている。それでも、たった一度の人生をかけがえのないものにしたいならば、新しい検索ワードを探すしかない。それを可能にするのが身体の移動であり、旅であり、弱いつながりだ―。SNS時代の挑発的人生論。
目次
0 はじめに―強いネットと弱いリアル
1 旅に出る―台湾/インド
2 観光客になる―福島
3 モノに触れる―アウシュヴィッツ
4 欲望を作る―チェルノブイリ
5 憐れみを感じる―韓国
6 コピーを怖れない―バンコク
7 老いに抵抗する―東京
8 ボーナストラック―観光客の五つの心得
9 おわりに―旅とイメージ
哲学とは一種の観光である
著者等紹介
東浩紀[アズマヒロキ]
1971年東京都生まれ。作家、思想家。ゲンロン代表取締役。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。『存在論的、郵便的』(新潮社)でサントリー学芸賞、『クォンタム・ファミリーズ』(河出文庫)で三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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