内容説明
定年を迎えた香住武は、昼下がりの散歩中、なんでもない焼きそばとキンキンに冷えたビールのうまさを知ってしまう。そして、ひとり飯の楽しさに目覚めた彼は、心もお腹も満たしてくれる至福の美味しさを探し始めるのだ。「風邪の予感を吹き飛ばす熱々タンメン」「気合入れ過ぎなご馳走スキヤキ」「殿様の麦とろ飯」「民宿の朝ごはん」など、全九編。
著者等紹介
久住昌之[クスミマサユキ]
1958年生まれ。マンガ家、ミュージシャン。81年、「夜行」でデビュー。Q.B.B.作『中学生日記』で第四五回文藝春秋漫画賞を受賞
土山しげる[ツチヤマシゲル]
1950年生まれ。漫画家。「月刊少年チャンピオン」でデビュー。2007年、『喰いしん坊!』で第三六回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
39
孤独のグルメ動画版は松藤さんのキャラを呟きにしたアクがうざくてちょっと見ただけでリタイヤ。このコミックは孤独のグルメのコンセプトそのまま「自称平凡な定年退職者」の回顧趣味が背広を着たような男の食に交わる拘りのうんちくレポ。読み(見)つつ、現代 時の、社会の流れ(泥流?)が恐ろしく速いことを気づかされた。今や60歳=定年と称し、昼間っからビールの泡をすすって【う、美味い!】と悦に入るのはある意味貴族?大半は第二の職場に悪い座り心地ながらもがんばっているんじゃ‥と独り言ちた。でもコミックの温度は嫌いじゃない。2024/08/25
ツバメマン★こち亀読破中
17
定年を迎えた男が、公園(井の頭公園?)内の食堂で、平日の昼下がりから、ビール飲みと焼きそばを食べ、独りで食べることの素晴らしさを知る。誰にも遠慮せず我が道を行く“野武士”のように…。主人公の香住武と「孤独のグルメ」の井之頭五郎との違いは、香住が酒を飲めるところ。こっちがドラマ化されたら、誰が主人公役をやるのだろう?他の話もあるみたいなので、読んでみたいです!2021/05/31
コロコロ
16
孤独のグルメの井之頭五郎は下戸だが、野武士の香住武は酒好きだ。呑兵衛だからお酒のための食事になっている。井之頭五郎の独特の言い回しは踏襲しているが、居酒屋や小料理屋などの下戸の五郎では入店できない店は新鮮だった。小説とは違い漫画は視覚にダイレクトに訴えてくるので焼き鳥屋に行きたくなってきた。ちなみに昨日(8/10)は焼き鳥の日だったそうです。2016/08/11
緋莢
13
35年勤めた会社を定年退職、送別会、同期の飲み会、退職の挨拶なども終わり、落ち着いた香住武は、のんびりと昼下がりの散歩を楽しんでいた。その途中、ソースの匂いに惹かれて入った店で、なんでもない焼きそばをキンキンに冷えたビールを味わい、それ以降、ひとり飯の楽しみに目覚めて・・・2016/07/06
ひねもすのたり
7
【kindle unlimited】 野武士もあるんかい? ちょっと調子に乗ってるんじゃねぇ。幻〇舎だし・・・基本的なコンセプトは孤独や荒野と同じですが、定年退職したサラリーマンという設定が思った以上にイイ味を出しています。 リアタイアした人が見るであろう心象風景があちこちに描かれていて、こういう生活に憧れるオッサンは多いんじゃないかと思います。 エッセイ版も出ているようなので読んでみようかな。★4.52019/10/15
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