内容説明
会社組織に身を置く鬱屈が、梨田雅之を暴走させる。一晩で数百万が飛び交う麻雀、複数の美女との情事。大阪万博を控えて国中が活況を呈する中、彼は自らを壊そうとするかのように破滅へとひた走る。そんなある日、雀荘で出会った謎の男に「株でも張らねえか」と言われ…。若き病葉はついに相場の世界に踏み出すのか?自伝的賭博小説の傑作!
著者等紹介
白川道[シラカワトオル]
1945年生まれ。一橋大学卒業後、八〇年代バブル期に株の世界に飛び込み、大いなる栄光と挫折を味わう。94年、自身の体験を十二分に生かした『流星たちの宴』で衝撃のデビュー。2001年、『天国への階段』が大ベストセラーとなる。15年、惜しまれつつも急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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翔龍パパ
26
ベティの妊娠がわかり、自由奔放に生きてきた『梨田』が現実的になりつつある…どうした?『梨田』。女に振り回されて自分を見失いかけてるのか、でも、こうしてだんだん普通の人になっていくんでしょうか。本巻は熱い麻雀シーンも少なく淡々と物語が進んでいきちょっと中休みの感じもしますが…これで終わりにはならないでしょう。怒涛の結末に向け、いざ最終章へ2021/02/04
かずぺん
1
麻雀好きには面白い。2016/02/19
ito_mojo_takashi
0
☆☆☆☆2016/10/02
なおぱんだ
0
麻雀、競輪、先物取引の世界に深く足を踏み入れるようになるごとに、青年は社会の裏の世界を知り、得体のしれない男たちとの交流を深めていきます。青年の前に現れる女性たちも妖艶で懐が広く、青年の奔放な生き方を受け入れて見守り続けてくれます。異性環境としてはものすごくうらやましい限りですが、大学を卒業してからまだ数年しか経っていない青年の未熟さを、まるで母鳥のような温かい包容力で包み込んでくれる異性が身近にいることに強い羨望を感じます。2024/01/01
ワッキー
0
★4 次巻で最後、梨田とベティがどうなって行くのか、、 2022/02/20