内容説明
出産直後に殺された若い女の骸が発見される。赤子が消えているにもかかわらず自死と片付ける奉行所に不審を抱く蘭方医・里永克生。玉の輿を狙った娘達が足繋く通う甘酒屋をつきとめるが、女将はすでに殺され、訪れていた町娘達は行方知れずとなっていた。解明に乗り出す克生の前に立ちはだかったのは、名門武家が糸を引く非道な稼業だった。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。時代小説を精力的に執筆するとともに、現代ミステリーシリーズも刊行。また、小説の他にハーブ関連著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
117
はぐれ名医事件暦 「女雛月」2巻。今回は克生先生カッコ良かったですね、迷いもなくズバズバと、さすが蘭方医。第四話は克生先生の過去が絡んで辛かったのか旅に出てしまったけど次巻があるのかな?あって欲しい。2016/02/06
min2
13
蘭方医克生と同心和之進、据物師孝右衛門の3人組が事件を解決していく物語第2作目。今回は克生の心の中にズブズブ入っていく感じで読み進めました。最後のお話が、非道な事件と克生自身の生い立ちと絡んで悲しかった…。第3作はあるのかしら?元気になってパワーアップした3人にまた会いたいです。2016/01/09
水上つた
4
今回は克生先生がちゃんと活躍していました。2022/07/27
ふぅ
4
蘭方医の克生と和之進、孝右衛門、三人の関係が相変わらずでそれは嬉しいが、事件が辛く悲しすぎます。次巻も用意してる、成長した克生医師の姿が見られるかな楽しみだな。2019/04/20
ERI
2
第二弾~今回は蘭方医里永克生が中心に話が進む 昔は女の身分は限りなく低く…男とて長男第一主義やお家の見栄などで屈折した心のまま生きている者が多かったんだな…お金のためなら良心すら捨ててなりふり構わず悪に進んだ末に亡くなった兄を克生はどんな思いで見送ったのか…父の暴力と次男故に理不尽な境遇に身を置き独りを貫いていきた克生が仲間と慕う和之進や孝右衛門と親しくなり少しずつ心の氷も溶けてきた 旅から帰って一回り大きくなった克生の姿が早く見たい2025/03/22