幻冬舎文庫<br> 逃げる中高年、欲望のない若者たち

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幻冬舎文庫
逃げる中高年、欲望のない若者たち

  • 村上 龍【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 幻冬舎(2014/08発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 153p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344422414
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

私が子供だった頃、夏休みが終わると、日本脳炎で二人が死んで、教室の机に花が飾ってあった。ひどい時代だったが、希望だけはあった。一方、非正規雇用者が増え、財政破綻寸前の現代には不安や閉塞感が広がっている。うつ病や自殺を回避することをまず考えなくてはいけない…。硬直した思考を刺激し、萎縮した心を震わせる、サバイバルメッセージ。

目次

草食系と肉食系というごまかし
無関心とバカと無知
サイゼリヤの誘惑
レゲトンとサルサ
二三歳なんて若くない
超人のような老人たち
普天間を巡る思考放棄
悪役はもう生きていけない
怒らない若者たち
犬との散歩でサバイバル
寂しい勝ち組
善戦すれば負けてもいいのか
スペインサッカーと参議院選挙
涙の数だけ強くなれる?
逃げ切りの中高年、犠牲になる若者たち
枯れゆく欲望
二一世紀のビートルズ

著者等紹介

村上龍[ムラカミリュウ]
1952年長崎県生まれ。76年「限りなく透明に近いブルー」で第七五回芥川賞受賞。「コインロッカー・ベイビーズ」で野間文藝新人賞、「半島を出よ」では野間文藝賞、毎日出版文化賞を受賞。『トパーズ』『KYOKO』で映画監督も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やすらぎ🍀

170
十数年前のエッセイである。当時よりは明るくなっているような気もする。争いを除いては。若者から欲望が失われたというわけでは決してない。形や表現方法が変化したのだろう。ある意味の冷静さ。中高年は面倒なことから逃げたくて仕方ないかもしれないが守るべきもののために耐える。そこは変わっていない。表面上は従順である。どちらにも属さない者もいる。思考は少数派に導かれ、群がる興味から離れてしまいたくなる。何を求め歩こう。夢なんてあるのだろうか。光の届かない枯れたばかりの大地であれば微かな淀みから欲望は生まれてくるだろう。2023/06/11

キク

57
2010年のエッセイ。題名が凄い。野生動物のような感性で時代と向き合っている人だ。僕は明らかに逃げ切りを図るべき世代だけど、これからの時代を生きていく3人の子供達をもうけたことの責任について考えてしまった。あの村上龍が「成功を考えてはいけない。考えるべきは、死なずに生き残る方法である」と書くことの衝撃。10年前に「今の若者は草食動物ではなく、死人のように見える」「この国はゆっくりと衰退していくんだろう」と書く鋭く正しい現状分析。僕は春樹さんに導かれ、龍に挑発されながら生きてきたんだと改めて実感した。2021/11/03

カレー好き

33
村上龍さんのエッセイ。2010年執筆でちと古いが、将来の日本を憂いでおり、そのままの今となっている。若者は欲望を持たず、それは時代が異なり、むしろ高度成長期という時代こそが異常な時代。若者を否定することもなく、肯定もしない。ただ仕方がないと。逆に堪えるな。サイゼリアのパルマ産の生ハムとモッツアレラチーズ&トマトを絶賛。嬉しい。☆4つ2018/12/11

29
普天間や「草食系・肉食系」に対する持論には納得できた.ただ「じゃあどうすれば良いのか.私にはわからない」という感じの締め方が多いのが個人的には好めない.わからないなら書くなって思うけど言ったら否定してくる人が出てきそうだから言わないけど.2021/12/11

きょん

21
若者は今、なんらの訓練も受けずに社会に放り出され、企業にはもはや彼らを教育する余力はない。しかし怒りを知らず欲望をもたず死人のように生きる彼ら。今後どうしたらいいのか、自分はわからない、と村上氏は言う。先日読んだ著作で宇都宮健児氏は反貧困運動を続けるための、また法整備に向けての具体的な課題を挙げていた。これが作家と社会運動家の弁護士とのスタンスの違いなのか。近い時期に読んだせいか、両著作を比べてしまった。どちらに力と光を見るかは明らかだ。2014/09/04

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