内容説明
赤ん坊の頃、香港で航空機事故に遭い両親を失った高岡千佳子。彼女自身は奇跡的に一命を取り留め、京都に住む資産家の祖父母の手で育てられた。それから二十年、大学生になった千佳子は、越前海岸への旅行中、小林と名乗る男と知り合う。彼は三人しかいなかった事故の生存者の一人だという。事故についての記憶がない千佳子は彼の話に興味を持つが、千佳子の秘密を知るという小林は、何者かに殺されてしまう…。それぞれの二十年が交錯したとき、悲痛な連続殺人の幕が開いた!ミステリー界の女王が放つ長編サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Oh!やまびこ
7
電子書籍にて読了。タイトルから旅情ミステリーと思い、旅気分が味わえるかと期限切れが近付いたポイントにて購入。観光スポットに触れる事もなく物語は展開し、当初の思いが外れてしまい、「恐ろしきかな!男女の仲!」を味わう事となる。物語の中心人物となる女性に苛立ちを感じる。久し振りに読んだ山村女史の作品に、こんな感じだったっけ?と違和感が残る。二時間サスペンスTVドラマ全盛期に翻弄された作家さんは意外と多いのかも?出版業界には売る為の作品ではなく、読みたいと思える作品を世に送り出して欲しいものである!2024/08/28