内容説明
ダメな自分と決別すべく、愛車(リヤカー!)とともに旅に出た。ブルガリアで凍傷による指切断の危機に直面し、東ティモールでは警官からケツバットを食らい、カナダでは熊と一戦交え…波蘭万丈の、遅々として終わりなき旅。「遅ければ遅いほどいい」とリヤカーを引いて歩き続けることにこだわった著者が見た、時速5キロの旅の絶景。
目次
第1章 中国
第2章 カザフスタン
第3章 ロシア
第4章 ウクライナ
第5章 モルドバ
第6章 ブルガリア
第7章 トルコ
第8章 フランス
第9章 ポルトガル
第10章 アメリカ
第11章 カナダ
第12章 オーストラリア
第13章 東南アジア
著者等紹介
吉田正仁[ヨシダマサヒト]
1981年鳥取県生まれ。四年半をかけて相棒のリヤカーとともに徒歩で世界一周分の四万キロを踏破。アジア、ヨーロッパ、北米、オーストラリアなど世界一周で巡った国は三三ヶ国にのぼる。鳥取県が創設した「県栄光のチャレンジャー賞」第一号を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たみ
15
徒歩旅行記。中国からポルトガルを目指して西へ西へ、飛行機で海を飛び越え北米大陸を横断、続いてオーストラリアを縦断して東南アジアからスタート地点の中国へ戻る時速5キロの旅、一歩一歩を踏みしめながら計4万キロを4年半。驚くやら呆れるやら、おもしろくて次へ次へとページをめくってしまいました。もっと長く読みたかった!著者も勿論すごいのですが、ここに書かれている人の温かいこと。炎天下で差し出される冷たい水、代金はいらないよと言ってくれる食堂の人、全員が優しいわけではないけど、世の中には驚くほど親切な人がいる2015/07/29
いが栗坊主
7
凄い人やね。ちょっと普通では考えれんけど、男の浪漫は共感できるわ。暑い、寒いも大変やけど、オーストラリアの無人地帯の水確保は命がけですな。。本編ではあまり触れてなかったけど、チャリ旅は下り坂で、楽できるけど「リヤカー」は常に踏ん張ってきついでしょうね。う~ん、この旅はできんな。。旅本としてはコンパクトにまとめて読みやすく、筆者のまじめでがんばり屋さんの性格が読み取れます。各地で人々に歓迎される人柄は、万国共通なのでしょう。。いい旅本でした。2015/07/18
Masa
4
書店新刊コーナーで発見、最近忙しくて旅行に行けていないので即購入。アホもここまで突き抜けると素晴らしい。思わずマネしたくなりましたよ笑。楽しく読みました。2014/07/15
たか。
4
リヤカーで世界一周?って所に興味を引かれて購入。日本の常識やマナーが世界では通じないって事が良く分かりました。それから国と国との関係が良くなくても、人と人との関係は別物なんですね。中国人の優しさに感動しました。それと旅人に対する優しさはどの国でも日本人以上のような気がする。日本人は清潔でマナーも良いしそれは世界でも誇れる事だと思うけど、優しさって事に関して言えばそれほどでも無いような気がする。「おもてなし」もお金を払ってくれるお客様に対する事だしね。読み終えてそんな事を思いました。2014/07/05
Teruyo
3
TV番組でもお馴染みリヤカー吉田さんの旅の記録。見返りを求めない優しさを与える現地の人びとに戸惑いながら疑いながら自己嫌悪に苛まれながらも距離を縮める姿にハッとする。「歯をくいしばることだけが全てじゃない、時には引き返すことも重要だ。もし道が途絶えたならば別の道を探せばいい。歩くことと人生は、よく似ている。」吉田さん、素敵すぎです。2019/05/06
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