内容説明
19世紀、英国。良家の令嬢たちが集まる海辺の休暇村スピンドル・コーヴで、ケイト・テイラーは音楽教師として暮らしていた。ところがある日、孤児として育ったケイトの前に、彼女の親族だという侯爵家の4人が現れる。彼らは自分たちの家へケイトを連れ帰ろうとするが、その言動を不審に思った在郷軍の指揮官ソーンは、とっさにケイトと自分が婚約したと嘘をつく。それでも侯爵はあきらめることなく村に滞在し、ケイトが一族のひとりだと示す証拠を本格的に探しはじめた。偽りながらもソーンの婚約者として過ごすうち、彼のぶっきらぼうな態度に隠されたやさしさに気づき、ケイトは惹かれていく。さらには、彼女自身も覚えていない過去についてソーンが何か知っているとわかり…。
著者等紹介
デア,テッサ[デア,テッサ] [Dare,Tessa]
「ヒストリカル・ロマンスの新星」と評される、ニューヨークタイムズ紙やUSAトゥデイ紙のベストセラーリスト常連作家。2010年、Surrender of A SirenでRITA賞ファイナリストとなったのち、2012年、『きみはぼくの帰る場所(A Night to Surrender)』でRITA賞(リージェンシー・ヒストリカル部門)を受賞。そのほかロマンティック・タイムズ誌のレビュアーズ・チョイス賞など数々の賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
33
シリーズ3作目。孤児で顔に痣のあるケイト。初めて出会った時から無口で怖い顔しか見せないソーン伍長と親しくなるのを諦めかけていた。町に出かけ、最終の馬車を逃し困っていた時に偶然居合わせたソーンに助けられる。村に帰る道中、2人の関係は動き始めた。実は子供の時、ケイトを救っていたソーン。そして、突然判明した驚くべきケイトの出自。教養もなく前科者の自分は相応しくないと頑ななソーンに惹かれていくケイト。ケイトが、ソーンの身体に刻まれた刺青と傷痕に触れながら、これまでの彼の生きた険しい人生を辿るシーンが印象的だった。2020/06/11
たまきら
22
個性的な女性たちが集まる休暇村でピアノを教える物静かな美女(顔にあざあり)。1作目から彼女のことを知っていそうな伍長の存在が気になっていたんですが、まさかこうなるとは!傷だらけの大男はもうまさに超好みなので、1作目にもましてページが進む進む。女子がまた、つらい経験をしているのにまっすぐでもうかわいいんだなあ。家族と名乗り出る脇役たちがまたよくって、とくに困った高血圧男子のお兄ちゃんはもう続きをぜひ読みたいです。大団円。楽しく、幸せな気持ちになれるロマンス3作でした。2016/04/04
Miyuki_fsog
17
シリーズ1作目から気になっていたソーン伍長がヒーロー…ヒロインはこめかみにワイン色でハート型の痣があるケイト❤彼女は音楽教師♪不釣り合いな感じの二人のロマンスが楽しみでした‼そして とても良かった❤ 二人の幼い頃の秘密や ケイトの出生に纏わるお話にはウル(ToT) そして、彼だけが『ケイティ』って呼ぶのも◎ おまけにソーン伍長の名前が『サミュエル』って…そこが何とも(*≧∀≦*)2018/05/27
すもも
6
★★★★☆ (A LADY BY MIDNIGHT 2012年作品) 一作目から伏線のあったソーンとケイトの話。ケイトがソーンを手に入れようとガンガン行く前半が良かった。今回は、あんまりいいところのなかった侯爵のスピンがありそうだけど、ラベンダーブックスはお休み中という悲しい現実。2016/09/04
矢田ふみえ
3
秘密が、長かった。ソーンは何を知っているのか、親族は何者なのか、最後は愛に生きるって感じだったけど。3部作の最後だった。2017/04/13




