内容説明
父に託された演歌歌手への夢を胸に15歳で単身上京、憧れの堀越高校芸能コースへ入学。未来は明るいと信じていた。だが、東京では厳しい現実が。決まらないデビュー、食事にすら事欠く生活、さらに最愛の父が病に倒れて…。どんなに苦しくても笑われても、私は夢を信じ続けていた―。熱狂的な支持を受ける水樹奈々が全てを綴る、感動の自叙伝!
目次
1 プロローグ
2 父と娘―演歌の花道
3 青春―女子高生の事情
4 デビュー―近藤奈々から水樹奈々へ
5 父との別れ―パパとママのこと
6 心と声―わたしの仕事
7 エピローグ
文庫版・特別対談 水樹奈々×三嶋章夫(キングレコードプロデューサー)
著者等紹介
水樹奈々[ミズキナナ]
声優、歌手。1980年1月21日、愛媛県生まれ。97年声優デビュー。2000年、シングル『想い』で歌手デビュー。09年アルバム『ULTIMATE DIAMOND』、10年シングル『PHANTOM MINDS』でオリコンチャート1位を獲得。09年にNHK紅白歌合戦初出場。東京ドーム公演、海外公演と精力的に活動し、声優アーティストとして歴代記録を次々と塗り替える活躍を見せる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akira
34
エッセイ。 文庫化で初読。一人の人間の生き方として、学ぶことは多い。 最近でこそ、大きな話題が多い彼女だが、着実にやるべきことをこなしてきた努力の鬼。無論、人から評価されるのは、努力ではなく結果。どこまでも現実をシビアに分析し、改善と対策してこそ結果がある。それが、「みんながどう受け取るかを第一に考えている」という言葉に現れている。 ファンブックではない、至高のプロフェッショナル本。常に己が問われる、勝負の世界で生きてきた、彼女の覚悟を垣間見た。 「近藤奈々、十五歳。人生の闘いは、ここから始まった」2014/01/28
Yu。
25
一生初心を忘れないんだろうなぁ。。。紅白出場を果たし、いまや超メジャー声優アーティストとなった水樹奈々のこれまでの軌跡が描かれる自叙伝。幼少時代から始まるスパルタ教育&苦渋にまみれた学生時代という内も外もかなり過酷な日々に身を投じながらも“これしかない”という覚悟ひとつでひたむきに努力を積み重ねてきた姿勢や人となりがこれほどまでに人を惹きつけ愛される結果を生むのでしょう。またこれを読んだあとに聴く『深愛』はとても感慨深い。。。そういえば“努力の天才”ロック・リーなる人物がおるのですが… まあ‥この話は…。2015/05/29
山犬
25
今までの自分が水樹さんのことを知っていたようで知らなかった。彼女の今があるのはいろんな人たちに支えられて今があることを、水樹さんのことをより一層好きになってきました。これからは水樹さんの曲を聴くときはまた違って聞こえてくると思う。2014/11/17
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
25
水樹奈々さん自身のことは「声優としても歌手としても一線で活躍されてる人」という程度の認識(役はせいぜい、みなみけのトウマくらいしか知らない)で、自叙伝である本書を手に取ったのも本当にたまたま目についたからでした。 一気読みし、いろんな感情が去来しましたが、とにかく芯の強い女性なんだな……というのが第一に思いました。 深愛……聴いてみたいですね。ライブ、とっても楽しいんだろうな。水樹奈々さん、声優とか歌手とか抜きにしても、彼女自身がひとりの女性として非常に魅力的な人だと思います。2014/04/06
八百
18
アイドルもアニソンもてんでわからない、そんなアナクロのおっさんでも水樹奈々ちゃんだけは特別な存在。それ故に平積みのこの本を見つけたときには恥を忍んででも手に取らずにはいられませんでした(笑)内容としては生い立ちからデビューに至る苦労話と家族愛、そこから紅白や東京ドームに至る道程、そして声優論などこの手の本にありがちなストーリー。文章も乙女の日記帳チックなのだがだからこそ彼女の真の声、純粋さが端々に伺えるのではないでしょうか。これからも頑張ってくださいね、巻頭のポートレート見ながら応援してます(^^;;2014/02/03