内容説明
政財界に根深く食い込み“最強の経済ヤクザ”と畏られた、稲川会二代目会長・石井隆匡。昭和の裏社会を牛耳り「東急電鉄株買い占め事件」や「皇民党事件」など、世間を震撼させた事件の知られざる事実が明かされる。この男の存在なくして、昭和の日本は語れない。決して表舞台に出ることのなかった、昭和の歴史を作った伝説のヤクザの一生。
目次
第1章 冷めた炎
第2章 愚連の絆
第3章 制覇
第4章 修羅の侠たち
第5章 裏社会の首領
著者等紹介
山平重樹[ヤマダイラシゲキ]
1953年山形県生まれ。法政大学卒業後、フリーライターとして活躍。「ヤクザに学ぶ」シリーズがベストセラーになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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緋莢
13
図書館本。右翼団体から〝褒め殺し”をされ、窮地に立たされていた竹下登を、東京佐川急便社長の仲介で解決へと動いた稲川会二代目会長・石井隆匡。「これからのヤクザは、正当な税金を払って、合法的な資金で合法的に稼ぐべきであり、そのためにも政治経済にも目を向け、国際的な視野を持つべきだ」と若い衆に語っていたそうですが、言ってることは至極真っ当だと思いつつ、腑に落ちない感じも… そんな石井の生涯を書いた本です(続く2024/10/12
SU
2
経済的にのし上がって行く過程が読みたかったです2018/06/21
バーベナ
2
血よりも濃い信頼で結ばれ「兄弟!」と呼び合い、それを守り抜く仁義。運と度胸だけでなく、相手の本意を慮る利発さや機転がないと、生き残れない。凄い世界だわ。最後に唐突にポール牧が出てきてびっくり。2018/02/23
イチ
2
★★★同僚から借りた本。山一抗争、誉め殺し、ポール牧、勉強になりました2014/12/15
hatagi59
2
修羅の群れと被っているところも多いんだろうな、と感じた。 ただ、石井さんの生い立ちは初めて知ったので、その点は良かったかな。 『男を売るも売らぬも、勝負に負けたときの所作で決まる』というフレーズ、なんか感じるものがあったな。2014/01/30