内容説明
憧れの旅の民・ジプシー(ロマ民族)と出会うべく、東欧・ルーマニアへ!だが、せびられ、襲われ、ころころ変わる言動に振り回されっぱなし。そんな時に辿り着いた心優しきジプシーのおばあさんの家。「今、このとき」を大事に生きる、自由で自信に溢れた彼らと過ごすうち“旅人OL”てるこの心に決意が芽生え―。痛快怒涛の傑作紀行エッセイ。
目次
いざ、東欧のラテン国、ルーマニアへ
世界的なジプシーバンド“義賊楽団”飲んべえルーマニア人とハイテンションな夜
映画の舞台、憧れのジプシー村へ
トランシルヴァニアの大富豪ジプシー
魔法使いチックなジプシーおばあさん
ジプシーの家で、ドキドキ★ホームステイ
“伝説の踊り手”を探して
夢の年越し!カウントダウン
ジプシーパーティで、コスプレ!
人類みな、ジプシー
著者等紹介
たかのてるこ[タカノテルコ]
1971年大阪府生まれ。「世界中の人と仲良くなれる!」と信じ、60ヵ国を駆ける旅人。著書多数。2011年、18年間勤めた東映から独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
79
シェー!とか、え〜!が乱発され、説明が不十分な文体。そもそもジプシー(ロマ)のどこにどう魅力を感じて遥々ルーマニアまで行ったのかよく分からない。最後まで読むと、当時たかのさんが職場でストレスを感じており、貧困であっても魂は自由に暮らしている人々に強い憧れを抱いており、実際に彼らの暮らしを目の当たりにした結果、退職してフリーで生きていく決意を固めた重要なイベントだと分かるのだが、ロマの人々の馴れ馴れしさが障ってなかなか読みにくかった。私ヤンキー苦手だし。2023/06/14
ぼぶたろう
12
ジプシー!ってなんか自由の象徴であり被差別の民族であり、、そして前に見た映画の影響ですっごく閉鎖的なイメージだったのですが、この本でジプシーたちの姿を知り、イメージが変わったり、逆に更に深まったりしました。結果は?すごく楽しい!でも、このてるこさんでさえたくさん苦労している旅なので、難易度高めなんだろうなって。てるこさんの本は本編も良いですが、あとがきも好きです。あなたも私も、みんなジプシー!心にジプシーを!2018/11/15
とんかつラバー
11
軽快な文章だが洞察力がするどい。ぼったくられたり酷い目に遭わされたら普通は民度が低い!で終わるが、ジプシーが放浪して奴隷として扱われた歴史や、元々所有の概念が薄い事に気づく(だから何も持ってない人には自分たちのものを惜しみなく与える)もちろん物を盗まれたら腹が立つが、タバコを全部盗んでいかず少し残していく所に「親の財布からお金抜いていく中学生か!」というツッコミに吹いてしまった。ジプシーの起源はインドというのにも納得。最後のヤンキーの事はちょっと美化しすぎだがw2023/05/12
kashimacchi
7
たかのてるこ7作目。ルーマニアのジプシーとの交流を描く。僅か期間の休みでここまで密な旅をするのは流石。生きていく時間がまったく違うのね。自分の幸せとは、今のままでいいのか?と思った。 2021/05/11
yama-da
7
たかのてるこさんの本はこれで6冊目。世界の人々の息づかいが伝わるかのような生々しい人間臭さが魅力です。文化や風習、イデオロギーや環境が違えども、皆私たちと同じように飯食って寝て、泣いたり笑ったりして生きているってこと。世界中の人々の懐に体当たりで飛び込んでいくてるこさんに、笑いと勇気、そして感動をもらっている。今回もまた地球市民「たかのてるこ」を存分に味わえた。2013/07/22
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