内容説明
薬物密売で急成長する犯罪組織で、刈田は名を馳せていた。だが、最愛の弟を守るため組織の掟を破ったことから、ボスの神宮に弟と元恋人を殺される。自身も瀕死の重傷を負った刈田は奇跡的に回復した後、顔も声も変えて古巣に潜る賭けに出た。全ては神宮への復讐を果たすため…。ミステリー界に新たな地平を切り拓いた一大エンタテインメント。
著者等紹介
深町秋生[フカマチアキオ]
1975年、山形県生まれ。「果てしなき渇き」で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞して、2005年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
312
『地獄の犬たち』を読んだ時と同じような粗が目についた。というかそっくりな展開。ストーリー上、この頁数では尺が足りないかと思ったら予想通り。もっと広げて欲しい部分がたくさんあるのに、そぎ落とされてしまっている感がある。ただし、これくらいの読みやすさと分量で、手軽に読書の満足感を得たい時もあり、今回はまさにそのタイミングでかなり楽しめた。ここ数ヶ月ずっと時代小説ばかりだったので新鮮味もじゅうぶん。しかしやはり、題材もキャラも好きな方だったので、何巻かに分けてでも、四天王一人ずつ対決していって欲しかった。2020/08/08
散文の詞
145
暴力のはびこる裏社会。裏切りそして復讐。 昔懐かしいヤクザ映画をみているような展開で、ある意味、安心して読めました。 スピーディーな展開をもっさりした会話が殺していて、もったいないと思いったところが有りました。 それと、主役や準主役の名前が気になりました。それが狙いなんでしょうが、平凡すぎて、誰だったかなと思う事も有りました。 まあ、ラストまで一気に読んだという事は、やっぱりそれなりに面白かったという事なんでしょうね。 2021/11/12
utinopoti27
117
本作は、新種のドラッグ利権を巡る組織同士の抗争を背景に、恋人と弟を殺された主人公の孤独な闘いを描く、コテコテのハードボイルド。暴力、裏切り、血で血を洗う抗争、激しい銃撃戦・・。全編がひりつく緊張感と、スピード感あふれる展開で覆いつくされる、深町作品特有の潔さが楽しめます。まあ現実として、たかがドラッグ利権のためにここまでやるか的な疑問はあるにしても、この手のストーリーに細かい突っ込みは無粋というもの。純粋に世界観に浸りきる、こんな作品もたまにはいいよね。2018/08/26
ねりわさび
93
極道の刈田を嵌めた反社組織のボス神宮を逮捕すべく、警視庁組対五課の佳子の計画により整形した刈田を使い組織内部への潜入作戦を開始する、というアクション小説。かなりハードな展開で物語が進み激闘のラストへとテンポ良く読ませる。面白かったですね。2025/06/06
ユザキ部長
84
殺戮欲に支配される。今度は誰の血を求めるのか。お前は火炎そのものだ。絶えず戦闘をしていないと生きられない。内なる自分に気がついた時、どこへ向かうのか。2018/02/10
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