内容説明
居酒屋“小鈴”では今宵も常連客らが大盛り上がり。そこに飛び込んできたのは生真面目そうな侍。「助けてもらえぬか?」と頼むこの蘭学者は開明的な動きが幕府にばれて追われていた。小鈴は亡き母の志を継いで助けると決めたが、幕府に睨まれた男をどうすれば逃がすことができるのか?お侠な新米女将が覚悟の初仕事、大人気シリーズ第6弾。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。立教大学法学部卒業。93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hideto-S@仮想書店 月舟書房
74
目付・鳥居耀蔵による弾圧が熾烈になり、開明的な者たちが次々に捕縛されていった。そんな折、居酒屋〈小鈴〉に幕府に追われた蘭学者が助けを求めてくる。小鈴は亡き母の志を継いで助けることを決意する。この巻から、北町奉行として遠山金四郎が本格的に物語に登場する。桜吹雪を背負った規格外の奉行の楽しみは〈悪党退治〉。テレビドラマのままに造詣された人物として描かれている。個人的には、魅力的なキャラクターが揃っているこのシリーズに新たなビッグネームは必要ないと思うのだが……。2015/05/11
calaf
22
久々に読んだシリーズ。でも、逃がし屋稼業なんてやっていた(少なくとも準備を進めていた)のでしたっけ?全く覚えがありません (^_^;;; ともかく、順調に(?)スタートしたようです。今後、どう発展していくのか...2013/11/13
ぶんぶん
19
【図書館】「女だてら」シリーズ、第6弾! ついに、「逃がし屋」の商売に乗り出す小鈴の度胸に拍手! 大塩平八郎が動き出しそう、各章の謎解きがピリリと冴えている。 鳥居耀蔵はまだ南町の奉行になっていない、遠山左衛門丞景元との対決はこれから。 魚へんのなぞなぞが面白かった。 続きが気になる!2025/05/09
うさこ@タッタカタ
12
再読。レビューあげてなかった。なんでだ?しかも内容がまったく頭に入ってない。まさか積読本だったのかーいやいや、さっさと読み終えてしまったのだろう。わっち得意の流し読み。(泣)話は小鈴が中心になって、新展開。悪者めいた金さんなんてはじめて。完結してるのがわかっているので安心。2015/08/22
こおり
12
女だてら(6) 吟斎さん、ずいぶんあっさりと宗旨替えしちゃったじゃないのさ。鳥居は調子こいてるし、金さんも良いヤツなんだか嫌なヤツなんだか微妙な感じだし、何となく不安な気持ちで読んでいたところに現れたお魚好きの旗本松崎様!小鈴たちの味方になってくれるのかな。図書館は明日まで。しかも貸出し中だし続きは来年か… 残念無念2014/12/27