内容説明
大学卒業後、将来への希望を持てぬままパチプロになったボクは、会社勤めをしても長続きしない。気がつけば引きこもり生活丸一年、うつ病と診断される。通院先の心ない医者達より「自分のほうがマシな医者になれる」と思ったボクは…。三十歳で医学部受験を決意するまでの迷いと挫折だらけの日々を描いた、ベストセラー『研修医純情物語』の原点。
著者等紹介
川渕圭一[カワフチケイイチ]
1959年群馬県生まれ。パチプロ、数社の会社勤務、一年間の引きこもりを経て三〇歳で医師を目指す。三七歳で京都大学医学部卒業。大学病院で研修医として勤務し、その経験を基に、『研修医純情物語 先生と呼ばないで』でデビュー。ベストセラーとなる。現在フリーの内科医として働くかたわら執筆、講演活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チアモン
47
作者の自伝。ダメダメ人間が再生すべく、火災で亡くなった父親と同じ道を歩むまでを描いた作品。うーん。作者が医者になるまで様々な職についたりつかなかったり・・・。フットワークの軽さは良いが私にはこうは生きられないなぁ。2018/02/20
ぶんこ
38
甥っ子が主人公の本を読んだ後だったので、イメージが違って戸惑いました。ナンパばかりする軽薄な人?大学から大学院生に、そして一日も通学しないまま退学の院生。パチスロとナンパの日々。心入れ替えて社会人となってからも鬱々。普通の人なら壊れてしまうところ、ちょっと学び直すと医学部合格。授業料も心配しなくていいようで、手放しで立派といえないような気分。本人にとっては辛い日々だったのでしょうが、共感は出来ませんでした。一応医師になってからの本も手元にあるので読みますが、どんな感想になるのでしょうか。2023/10/02
Baro
24
著者の実体験を元にして書かれた,「研修医純情物語」の前段としてのお話。丸々モラトリアムな20代の生活が,比較的淡々と書かれている。迷いや挫折,うつが書かれている割には,比較的お気楽(は失礼か?)な印象。それにしても,「医者になろう」と決心して1年で,京大医学部に受かってしまうのだから,川渕さんは相当すごい人です。2014/02/05
maimai
23
絶対に父親と同じ医者にはならない。そう決意した主人公でしたが様々な経験を重ねて紆余曲折の人生を歩むことで最終的に父親と同じ医者になる姿に感動しました。時には人生に悩み、時には鬱病になり苦労を重ねながら医者になった主人公は人の痛みが分かる素晴らしい医者なのだと感じました。人生は何が起こるか分からないひょんなことから思いがけない道を歩んだり時に絶望することがあっても生きていれば助けてくれる人が必ず現れるそんなことを本から教えられました。自分も何かを通して人の助けになるような人間になりたいな。2015/03/07
ロボット刑事K
17
37歳で医者になるってネタは何冊目ですか。そろそろ打ち止めですか。この本はご自身の自叙伝なのでしょうけど、ここまでスカタンでヘッポコなキャラを赤裸々に書く勇気は賞賛に値すると思います。実は知り合いにもこういうキャラがいたりするので、私はそこまでアレルギーは感じませんけど。30歳で医学部受験を決め、半年足らずで京大に合格する集中力は凄いの一言です。その後6年に渡り若い子達と勉強を続け、国家試験にパスするなんて、その頑張りは脱帽もの。☆3つです。トータルで1千万円以上かかる学費諸々をよく捻出できましたね。2021/10/07