内容説明
「わたしは人殺しだ。五歳のときに母を、十一歳のときに姉を殺した」。罪の意識を独り抱えたまま三十一回目の誕生日を迎えた倉田諒子。彼女を祝福してくれるのは、夜毎イタズラ電話をかけてくるストーカーだけだ。ぬくもりを求める気持ちから、家出少女を泊めてしまった諒子は、新たな殺人の連鎖に搦め捕られていく。哀切極まる傑作犯罪小説。
著者等紹介
牧村泉[マキムライズミ]
1960年滋賀県大津市生まれ。関西大学社会学部卒業。広告会社勤務を経て、コピーライターとして活躍する。2002年「邪光」で第3回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miyukorori
11
「わたしは人殺しだ。五歳のときに母を、十一歳のときに姉を殺した」。彼女のもとには夜毎ストーカーからのイタズラ電話。彼女はその電話になぜか救いを感じていた。ある時、出会った家出少女を自宅に泊める。そこから彼女はまた死に付きまとわれることになる。この死の連鎖はどこに辿りつくのか―。感想は・・・とにかく暗い!暗すぎて一気に読み進めることができなかった。どんなに足掻いても抜けることのできない死の連鎖。主人公はあれで成長したのだろうか。救いのない本だった。てか・・・疲れた。2012/05/31
マサキチ黒
7
いったい何年前に、どこに惹かれて買ったのか分からない積み本をたまたま読んでみた。びっくりする面白さ。そう、女性作家ばかり読んでいたので、たまには男の本でも。。。と手に取ったのに、女王様ぢゃあないか!ミステリとしての完成度が高い上に心理描写が秀逸。土砂降りの月曜日には悲劇しか似合わないのか。2021/04/14
もか*
6
暗い。何から何まで暗い。サラッと読めるけど……。途中で、ダルい感じになってしまいました。2012/02/29
koguma
5
いやー、暗いことこの上ない話だった。しょっぱなから、主人公の女は、母も姉も自分が殺したという告白から始まり、そこにストーカーやら不倫やら絡んでくる。こんなにあっさりあっけなく人がじゃんじゃん死んでいくなんて、怖くもなんともなくて、逆にコメディみたいだった。話を繋げたかったのはわかるが、設定が無茶すぎる。2015/06/15
パステル腹巻
5
やっと読み終えた…もう、何が何だかわかんない。読むの面倒くさかった。2012/05/15