内容説明
借金から逃れるため、東京に来たタクシードライバーの姜英吉。客の忘れ物の、宝石、麻薬、そして現金2300万円が入ったボストンバッグを手に入れたことから、彼の人生の転落は加速していく。己の欲望に突き動かされた人間達が群がり始め、互いに牽制し、欺きあう―。正気と狂気のはざまに存在する底なしの快楽を描いた、息もつかせぬ傑作長編。
著者等紹介
梁石日[ヤンソギル]
1936年大阪府生まれ。「血と骨」で第十一回山本周五郎賞受賞。同作品は映画化され絶賛を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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