内容説明
お笑い界きっての本読み、ピース又吉が尾崎放哉、太宰治、江戸川乱歩などの作品紹介を通して自身を綴る、胸を揺さぶられるパーソナル・エッセイ集。巻末には芥川賞作家・中村文則氏との対談も収載。
目次
尾崎放哉全句集
昔日の客
夫婦善哉
沓子(『沓子・妻隠』より)
炎上する君
万延元年のフットボール
赤目四十八瀧心中未遂
サッカーという名の神様
何もかも憂鬱な夜に
世界音痴〔ほか〕
著者等紹介
又吉直樹[マタヨシナオキ]
1980年大阪府生まれ。吉本興業所属のお笑い芸人。お笑いコンビ「ピース」として活動中。「キングオブコント2010」準優勝。TV番組「ピカルの定理」出演中。舞台の脚本も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
抹茶モナカ
916
中村文則さんとの対談を目当てに読みました。ピース又吉さんの事は、名前しか知らなかったのですが、純文学作品を中心に紹介しているこのエッセイ集で、ピース又吉さんが物凄い読書家だ、とわかった。僕も沢山本を読みたい、と思った。やはり、純文学作品を読んでいる方が高尚に思え、エンタメ作品ばかり読んでいる最近の僕の読書が虚しくなった。系統立てて本を読む人には、かなわないな、と思ったり。2013/12/26
HIRO1970
892
⭐️⭐️⭐️図書館本。吉本の劇場に置いてあるフリーペーパーに載っていたものだそうです。ピースの又吉さんはお顔は知っていましたが、この本を読むまではそれ程知りませんでした。非常に謙虚な題名から想像される通りで30冊弱の本の書評はされておらず、その本から連想される彼個人の過去の体験が書き連ねられています。一冊につき3〜4ページの分量なのでコマ切れの短い時間でも読めます。流石にかなりの読書家だからか非常に読みやすい面白いものに仕上がっています。彼の背景を知れるという意味ではこれもタレント本なのでしょうか?2014/06/01
青葉麒麟
872
天才だと思う。軽快なタッチの中に彼独自の暗さがちょっぴり紛れ込んでる気がする。本当に太宰治が好きなんだなぁ。でも見た目は芥川龍之介に似てる気が(⌒‐⌒)2012/04/01
射手座の天使あきちゃん
617
第二でもなきゃ、補佐なんかであるわけないですよぉ 主席図書係総代かな!?(笑) それにしても純文学を中心に多彩な読書歴、既読本は6冊しかありませんでした、面目ないっす <(^_^; それにしても文章の書き出しがうまい、必ず惹きこまれます 又吉恐るべし!!(笑)2012/11/11
hiro
573
もちろん初ピース又吉直樹作品。この本も読メで皆さんの感想を読んで、面白そうだと思い購入した。まず又吉さんは大阪の寝屋川出身と知って親近感をもった。一方、私との共読は、『夜は短し歩けよ乙女』と『山月記』だけで、さすが読書家と呼ばれる人は読む本も違うと感心した。そしてこの本は、だだ又吉さんが読んだ本の感想だけを書くのではなく、紹介する本にまつわる又吉さん自身のことを書いたエッセイが、読みやすく、さらにさすがお笑い芸人と思うほど面白かった。これだけの文書が書けるのだから、また読書にかかわる本や小説も期待します。2012/02/24
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