内容説明
自殺した二十八歳の男性が「清掃してくださる方へ」と遺したお詫びの遺書。餓死して一週間、ミイラのように乾燥していた六十四歳の元左官職人。死後一カ月の、独身の若き経営者に寄り添うように死んでいたプードルの子犬。日本初の遺品整理業者が目撃した数々の孤立死の現場から見えてくる、現代社会が抱える問題と、感動的な命と絆のドラマ。
目次
私宛の遺書
“立ち鳥跡を濁さず”とは言うけれど
恐怖巨大バエの館
老人狙いの悪徳商法
縁の切れ目が命の切れ目
いくら血を分けた弟と言われても…
最後まで自立できないまま
目の当たりにした父の腐乱死体
現代日本においての餓死
人のふり見て我がふり直せ〔ほか〕
著者等紹介
吉田太一[ヨシダタイチ]
1964年生まれ、大阪府出身。2002年日本初の遺品整理専門会社「キーパーズ」を設立、年間千五百件に及ぶ遺品整理サービスを提供している。本業以外に、孤立死を防ぐためのDVD制作や、講演活動などを精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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