内容説明
タイ、コロンビア、ロシア、メキシコ、ブラジル、そして日本。世界各国を渡り歩き死体を撮り続けた著者が綴る、未だかつてないノンフィクション。交通事故死、溺死、銃殺、薬物過剰摂取…命の躍動を停止させた人体が、なぜにかくも美しいのか。危険地帯を覆う不穏な空気が、なぜ人を魅了するのか。日本の良識に揺さぶりをかける、鮮烈なる非常識。
目次
タイ 死体と娼婦と信仰と
愛と暴力のコロンビア
ロシア 混乱する生と死
血に飢えたメキシコ
ブラジル 血肉のカルナバル
そして日本
著者等紹介
釣崎清隆[ツリサキキヨタカ]
1966年富山県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。94年“ヒトの死体”専門のスチールカメラマンとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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牙生えかけのサイコ
23
読友さんのオススメより。被写体としての死体、その純粋な面白味に魅せられた著者の自叙伝。殺人や事故、自殺の死体を求め、最悪の治安で名高いコロンビアや麻薬戦争に蹂躙されたメキシコなど世界の危険地帯を飛び回る。その生々しい書きぶりに、彼の背中に掴まって一緒に現場を駆け抜けているような気分になります。死体を処置すると功徳が積まれるタイの仏教観、死化粧師の文化など、死生観の多様さがいちいち興味深い。では日本はどうか。考えさせられます。彼の死体カメラマンとしての矜恃と独白は神々しさすら感じます。写真集ほしい!2017/07/29
メルモ
9
タイ、コロンビア、ロシア、メキシコ、ぶらじる、そして日本。世界各国を渡り歩き死体を撮り続けた著者が語る、いまだかつてないないノンフィクション。 ただ、実際の死体写真も掲載せれてるのでグロ系が苦手な人にはお勧めできません。2014/09/03
白黒豆黄昏ぞんび
4
日本が特異な国だってことを思いしらされるね。ここで語られるタイは魅力的な国だ。2011/12/26
あすみ
3
報道写真とかではなくあくまでこの写真は芸術。戦場カメラマンみたいに死体専門カメラマンがいるとは思わなかったです。奥が深い。死体というものは隠されるほど見たくなってしまうものなのかもしれない2020/08/22
源氏物語
3
死体写真が載っているが、それより何故釣崎さんが死体を撮り続けるのか気になる。彼自身の写真を見たが、目の鋭さには底知れぬ冷徹さがある。どんなセックスをするんだろう。2012/11/29
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