内容説明
二つの暗殺組織の衝突に巻き込まれた中学生、高塚永児と小松喜多見。一度はその追撃を逃れた二人に、再び執拗な組織の捜索が迫る。送り込まれた凄腕の暗殺者「字」から、二人が生き延びる方法はただひとつ。自らの命を狙う同級生と手を組むこと―。謎に満ちた物語の中に、リアルで切ない中学生の殺し屋たちを描く傑作エンターテインメント。
著者等紹介
向山貴彦[ムコウヤマタカヒコ]
1970年アメリカ・テキサス州生まれ。フリーのクリエイター集団、スタジオ・エトセトラを設立。99年『童話物語』でデビューしベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
40
一巻はページ数も少なめでザーッと読んでしまったけれど、二巻は少し厚めだったので最初から味わって読みました。……なんだこれ、面白い!!狂気と紙一重の日常が表面上何もないのに、ふとした瞬間剥き出しになる。まるで、包帯を解いたその下にある傷の様な、生々しさと痛みを伴って。手を振る母親の姿に、いつ何を失うかわからない状況、ぼろぼろになっても必死で向き合おうとする永児と、護られながら守ろうと必死の喜多見。最後の方はぶわーっとこみあげる何かがありました。切なくて胸が痛くて、半年後の続きを待っていられません。2012/04/13
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
31
殺し合いの連鎖の中で好きな女の子を守るという目的と、その為には人を殺していくという通常の人間では精勤的に壊れるしかない状況の中、追い打ちをかけて家族が…どれだけ主人公達を追い込むんだと思っていたら、二巻の最期に更に…もう、すぐに三巻読むしかないですよね2013/01/31
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
28
相変わらず、日常と非日常のコントラストが強烈! 中学生らしい合唱コンクールをやっているすぐ側では、血みどろの殺し合いが行われているんですよ〜(怖) 喜多見の危機をきっかけに、永児は何らかの力に覚醒したのかしら? 会長や『塾』が気にする「梟の子」って、たぶん永児のことなんだろうけど、切り札めいた役割を担っているようですね!?喜多見はずいぶん強くなり、阿坂も味方についてくれそうだけど…会長の真意は未だ不明。 会長、好きなんだけどな(笑) 2012/05/24
つっきー
27
★★★★ 1巻に引き続き…謎なことばかりなのに、それが全く説明されない。なのに続きが気になってページを捲る手を止めることができない!設定から掛け合いがもろ好みのドストライク過ぎる。前巻では会長がものすごく気になったけど、この巻を読んでからは断然阿坂派に。前巻と比べると喜多見もちょっとずつ強くなってきているのに、永児は相変わらず不幸のどん底でちょっと可哀そう。けど、奥に持っているものが得体が知れなくて怖い。。。これから先もますます目が離せなくなってきそう。2013/03/02
白クマ
26
くっそー!いいとこで終わりやがって(笑)今回は、前作以上に血なまぐさい…永児の覚醒、喜多見の優しさ、阿坂の過去、会長の陰謀。会についても謎ばかりです…2013/09/10
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