内容説明
世継ぎなきはお家断絶。苛烈な幕法に苦しむ大名旗本は、秘かに妾屋を訪れた。そんな稼業を営む山城屋昼兵衛の元に、ある日、仙台藩主の側室の求めが。だが、それを機に将軍継嗣にも絡む大規模なお家騒動が勃発。巻き込まれた昼兵衛は、側室を守る大月新左衛門と共に、大藩との熾烈な暗闘を繰り広げる―。人気沸騰の著者が放つ新シリーズ第一弾。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。97年、小説CLUB新人賞佳作。歯科医院を営みながら、時代小説を中心に活躍。単行本『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
95
妾屋昼兵衛女帳面「側室顚末」1巻。妾斡旋業を営む昼兵衛さん、一本筋が通って仙台藩相手に一歩も引かず、しっかり落とし前を付けて、藩士新兵衛、側室になった八重も引き取り格好いいですね。次巻も新兵衛さんも登場するのかな楽しみですね。2019/01/18
海猫
27
お話のセットアップが実に巧みで冒頭から掴まれ一気に読まさせられてしまう。混乱しそうな権力争いをきちんと人物を交通整理してすっきり読ませる手腕もさすが。シリーズ化前提の作品ではあるがこれ一冊でたいへん充実した内容で堪能できる。面白かった!2011/09/16
はかり
18
上田秀人がこんな新しい仕事を考え出したのかとつくづく感心する。女を斡旋する妾屋とは珍しい。伊達家の側室に八重を送り込んだ山城屋昼兵衛だったが、藩主の急逝により八重を引き戻す。八重の護衛役だった大槻新左エ門も職を失い、昼兵衛の世話になることに。これからどうなるのか。2021/04/29
てふてふこ
14
徳川家斉の時代。妾を斡旋する口入屋・山城屋昼兵衛の元へ伊達家が依頼。テンポ良く読めたが、戦うシーンが「ひぃぃ・いやぁぁ・ぎゃぁぁ・ぐぇ」なんて味気ないです。2017/12/31
klu
11
妾斡旋業・・なんてあったんですね。話はこれからどう展開していくのか・・・2018/09/26
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