出版社内容情報
新人ナースエイドの桜庭澪は、星嶺大学医学部附属病院の統合外科病棟に配属された。技術至上主義の天才外科医・竜崎大河と時にぶつかりながら、医療行為が許されない立場で患者に寄り添い、癒していく。澪がナースエイドを志したのは、半年前に起きた凄惨な事件がきっかけだった。ある日、澪の身辺に怪しい影が差し事件がまだ終わっていなかったことを知る――。
どんでん返しの連続に息を呑む、ノンストップ医療サスペンス!
内容説明
新人ナースエイドの桜庭澪は、星嶺大学医学部附属病院の統合外科病棟に配属された。技術至上主義の天才外科医・竜崎大河と時にぶつかりながら、医療行為が許されない立場で患者に寄り添い、癒していく。澪がナースエイドを志したのは、半年前に起きた凄惨な事件がきっかけだった。ある日、澪の身辺に怪しい影が差し事件がまだ終わっていなかったことを知る―。どんでん返しの連続に息を呑む、ノンストップ医療サスペンス!
著者等紹介
知念実希人[チネンミキト]
1978年、沖縄県生まれ。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、12年、『誰がための刃 レゾンデートル』(のちに『レゾンデートル』と改題し文庫化)で作家デビュー。15年、『仮面病棟』が啓文堂書店文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たっくん
228
星峰大学医学部付属病院5階病棟ナースエイド桜庭澪。「私は人を殺したんです」半年前の姉唯の死をきっかけにPTSDを発症し調布中央総合病院外科医を続けられなくなった澪は、総合外科火神教授の紹介で看護助手となった。医療行為を行えない澪は、天才的手技を持つ外科医竜崎大河医師と対立しつつ、患者の病名を指摘したり、手術を延期させたりと、患者にやさしく寄りそっていたが・シムネス、全身性多発性新生物症候群と先端外科医学研究所オームス。火神教授の研究する新治療法と姉唯の死の真相。面白く読了した。2024/07/16
ハゲおやじ
200
久しぶりの作家。TVドラマが絶賛放映中だが 観ていない。過去に縛られたたままナースエイドとして働く 澪。同様に過去に縛られたまま一流の外科医として極めようとしている竜崎。お互い異なるアプローチで患者と向き合って行く姿は惹きつけられる…って この病院の設定も凄いよね。プラチナだぁゴールドだぁと楽天の会員かと思った。澪の事件の黒幕は あっと驚いたけど、終盤にかけての展開は 急ぎ過ぎ感が強いかなぁ。ドラマは違う様なので 観てみようか。玲香が出てくるなら 誰が演じてるのか 気になるなぁ(オヤジだね)。2024/02/27
イアン
162
★★★★★☆☆☆☆☆2024年にドラマ化された医療サスペンスのシリーズ第1弾。新人ナースエイドの澪は、半年前の「出来事」にトラウマを抱えつつも、天才外科医・竜崎に認められナースエイドとしての自信を深めていく。そんな彼女の背後に不穏な影が忍び寄り――。序盤は持ち前の気配りと洞察力で患者を救うハートフルな展開が続くが、徐々にサスペンス色を増していきやがて衝撃の事実が明らかとなる。エンタメ性は高いものの、澪の直情径行な行動原理や竜崎の完全無欠ぶりがまるでドラマの登場人物のようだ。事実、ドラマ化されているのだが。2025/06/09
やっちゃん
133
シリアスな医療モノかと思いきや終盤は予想外にアクション多めのハリウッド風だった。竜崎が格闘し始めた時は笑ってしまった。内容もSFに近い現実的ではないものが多い。ドラマありきの感もあり著者の作品にしてはちょっと軽いかな。2024/05/24
モルク
127
ナースエイド(看護助手)となり大学病院の統合外科病棟に配属された澪。患者とその家族に寄り添おうとする澪だが、天才外科医竜崎とぶつかりながらもその信念を持ち続ける。実は澪は、トラウマで心身を壊した外科医であった。そして澪のまわりに怪しい影が…危険が迫る。現実味があまり感じられないが、外科医がナースエイドのように直接患者自身に触れる機会を持つというのもいいかもしれない。でも勤務医は忙しいからなかなかそこまでは…。そしてまだ残っている謎は続編で解決するのだろうか。2025/01/24