内容説明
父親を自殺に追い込んだドラマ界の帝王・仁科を蹴落とすため、テレビ制作会社のプロデューサー・唯は、実現不可能と言われてきた、大ベストセラー小説のドラマ化を企画する。原作者の懐柔、人気俳優の横取り、スキャンダル捏造…。視聴率至上主義のテレビ業界で、情も倫理も棄てた女性プロデューサーの執念が暗躍するノンストップ・ミステリー。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
金融会社勤務を経て、現在は芸能プロダクション(新堂プロ)を営む。「血塗られた神話」で第七回メフィスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヤジマ
25
主観点 7.2/10 開始3ページで主人公の父親が自殺したので黒確定かなと思っていたら、案外そうでもなく。白新堂さんを読んだことがないのでこれが何色なのかよく分からないのですが、感覚的にはグレーくらいでしょうか。復讐に駆られる女性があらゆる手段をもって仇を追い詰める。これでもかというほどにリスクを顧みない姿勢は、もはや清々しくすらありました。しかしながら、ドラマの視聴率で40%超えとはやり過ぎではないだろうか。題名から半蔵クラスを期待していたので、拍子抜け感は否めず。読む手は止まりませんでしたが。2019/12/22
007
12
面白く読めた。父親の仇を討つ為にプロデューサーになり、仁科を追い詰めていく唯。しかし、あんな裏付け調査しないでスキャンダルとかすぐ載っちゃうのかね。出来過ぎな部分も多々あるし、唯が所々中途半端に女を出してくるのも不快感。唯みたいな女は好きじゃないね。2017/03/13
Masaru Yamada
6
自殺した父親の仇を討つため、サクラテレビの敏腕プロデューサー・仁科に宣戦布告する番組制作会社プロデューサー・唯が嘘、恫喝、ヤラセなど手段を選ばす泥仕合を仕掛ける。黒新堂作品かな?と思って読み進めると唯の恋愛が出てきたり、白新堂のエッセンスも盛り込んだミックス作品。 ただし、唯の頭の良さは際立っており、嘘がバレて窮地に陥った時もハッタリだけでなく相手を説き伏せていくような交渉をしていく。 読みやすい作品で3時間もあれば読了できるが、新堂作品としてはインパクトが弱い感じがする。2020/05/12
真依
6
面白かった。新堂作品を読むのは2作目ですが、かなり好きな作家さんになりそうです。2011/11/15
おもち
5
主人公の行動力はすごいなと思いましたが、ちょっと無理矢理かなぁって。さくさくと読めました。2017/04/19