内容説明
19世紀初頭。イタリア侯爵家の未亡人アレッサンドラは、誰にも言えない事情で娘とともに故郷を離れ、ロンドンで暮らしていた。考古学に詳しい彼女は、保養地バースにある古代ローマ遺跡の発掘調査団に選抜される。引き受けた彼女にはロンドンから遠ざかりたい理由があった。それは“ブラックジャック”と呼ばれる罪深いほどハンサムで魅惑的な男性―ジェームズ・ピアソン卿(ジャック)と一線を越えそうになってしまったから。一方、ジャックは歴戦の戦士でありながら、美術を学んでいた。その画才を認められ、バースの調査団に誘われることに。運命は奇妙に交差し、ふたりはバースで再会する。もはや情熱は抑えきれず、欲望のままに愛し合う。だが、アレッサンドラは過去のスキャンダルにもかかわる危険な陰謀に巻き込まれつつあった―湯けむりただよう泉で燃え上がるロマンス。「罪深き集い」の第2作。
著者等紹介
エリオット,カーラ[エリオット,カーラ][Elliott,Cara]
イェール大学卒業。ニューヨークのスポーツ雑誌でクリエイティブ部門の部長を務めるかたわら、ロマンス小説を執筆。1999年のデビュー以来、Andrea Pickens、Andrea DaRif名義で合わせて10作品以上のロマンス小説を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
42
才女グループの中でも化学に明るいイタリア系女性が主人公です。過去に縛られ苦しんでいる彼女の葛藤が長く、読んでいて辛かった…。対する男性は悪魔と呼ばれる軍人家系のマッチョ男子ですが、真の姿はアート系♡というギャップがたまりません。女子よりもすっかり彼に感情移入し、謎だらけの女子にイライラしながら、彼女の娘との口げんかを楽しみました。さあ、次に行こう。2022/10/11
ユキタ
3
シリーズ2作目。武勲を誇る侯爵家に生まれながらも芸術を愛する貴族の五男坊と、遺跡発掘調査に多大な貢献をする女考古学者のロマンス。イタリアの扇動者の陰謀が絡むサスペンス風味。2025/02/16
沙月
1
前作の終わりから今作の物語が始まる。そのせいか、ヒロインを見ているとどうにも【弱い犬ほどよく吠える】という言葉が脳内でひたすら行進中…という状態に。ヒーローがあまり感情の揺らぎの見えないタイプだからか、その分ヒロインが頑張ってオペラもかくやの喜怒哀楽を見せてくれますが…もういいよ、勘弁して…と、ほとほと疲れるのでありました。何より自分が間違っていると感付いていながら、娘の前でヒーローにいちゃもんつけまくるのは、親としてどーよ? 全体的に楽しめなかったわけじゃないが、どうもいまひとつかな。2011/04/18
nayui
0
★★☆☆☆2011/06/09
早川珠生
0
罪深き集いシリーズ2作目 未亡人って大変なんだなーって思った ヒロインの過去や進行中の陰謀と平行するロマンス 一瞬吊り橋効果?とも思ったが後半の頑張りはやはり一筋縄でいかない精神的にも女性だと思った2012/03/09