内容説明
着付け教室に通ったり、旅行に出かけたり、引っ越ししたり。仕事もお金も人間関係も自分なりにやりくりできるようになった30代後半から40歳にかけての日々。完全に「大人」のエリアに踏み入れたけれど、それでも時に泣きたくなることもあれば、怒りに震える日だってある。悲喜交々を、きらりと光る言葉で丁寧に描く共感度一二〇%のエッセイ集。
目次
優しい言葉
自慢の台所
上京してから
そろそろ自分を信用してみよう
お買い物とお稽古
男友達
歯痛
コミュニティ
甘えること
母の着物〔ほか〕
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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馨
185
ミリさんのエッセイにすっかりハマってしまったものです。今回のも軽く読めました。作家さんの仕事のこと、出版社の内情や重版の見方も知れて結構勉強になりました。ミリさんは友人が多くよく遊び、旅行にも頻繁に行かれているそうなので読むたび元気があって羨ましく思います。2016/08/21
mariya926
147
ゆるゆるのエッセイ。題目がいいですね。「子どもの頃から、人に頼ったり、甘えたりするのが下手で、なんでも自分で背負い込んでしまうようなところがある。手伝って欲しい、教えて欲しいって言えばいいのに、いつも、なんとなく言い出しにくい。面倒なことを頼むのは悪いという気持ち。それから、後で恩着せがましくされるのではないかと思うと、恩を売られるくらいなら、一人でやりたいと思う気待ち」には共感です。「困ってます。助けてください」でオッケーなのにね。前はエッセイは読まなかったけど、面白いかも?と思えるようになってきました2019/04/08
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
91
「知らない世界がいっぱいあるんだってことをわかるために大人になった気がするよ」っていい言葉だな。益田ミリさんが40歳を迎える時期に書いたエッセイ。ピアノを習い始めたり、【大人の修学旅行】を企画したり、やりたい事を我慢しないで始める姿勢は見習いたい。学校を卒業してOLになったばかりの頃、「すいません」が口癖だったという気弱な部分が時々顔を出してしまっても、主張するところは主張する、怒るところは怒る。それが大人だよね。書店で自分の本を手に取った人を追いかけて、自腹でプレゼントするエピソードは微笑ましかった。2014/12/30
AKIKO-WILL
83
女一人旅を読んで面白かったのでこのエッセイも読んで見ました。漫画家、作家としてではなく30代後半〜40代の一女性として等身大の姿を書いているので共感持てました。着付け教室に通ったり、モーツァルトの曲を弾きたくてピアノ教室に通ったりと幾つになっても好奇心を失わず、行動する所はステキだなと感じました。2014/09/05
ひめありす@灯れ松明の火
77
前進する日もしない日もあって、それがきっと毎日を生きているという事。飾らず、特段善人でも悪人でもない、でもとことん何かを楽しむ姿。ぼやけて見える4年後の私、何をしているのだろう。あとワールドカップ三回半ミリさんと同じ40歳の頃の自分は何をしているのだろう。というか、ミリさんには同棲している彼氏さんがいるのか……!そして無添加ライフを送っていらっしゃるのか……!色々目から鱗の一冊でした。私の益田さんデビューが『週末、森で』だったのでそれを書いている時のお話が載って居て嬉しかったです。また読みたくなっちゃった2014/04/20