内容説明
竹薮蕎麦の倅・縞太郎とおきょうの窮地を救った縁から、二人の祝言の媒酌人を務めることになった小籐次は、その矢先、百姓舟を営むうづが、しばらく商いに来ないことを案じ始める。はたして、彼女の在所を訪ねた小籐次が聞きつけたうづの縁談。だが一見、良縁の嫁入り話には、思いもよらぬ謀略が潜んでいた―。大人気時代小説、圧巻の第十弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。日本大学芸術学部卒。『闘牛』でデビュー。98年に時代小説『密命―見参!寒月霞斬り』を発表するや、迫力のある殺陣と人情味溢れる物語で読者の圧倒的支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinupon
30
うずの危機を救い、久しぶりに小籐次の剣さばきを堪能しました。2015/01/01
オレンジ。
5
小籐次と仲良しの野菜売りのうづが、地元のお花大尽・小左衛門の息子との縁談を強要され軟禁された。うづに惚れている太郎吉を巻き込んでの救出劇。駿太郎が小籐次のことを「じいじい」と呼ぶのがなんとも可愛らしい♪2015/01/05
sae_k1
1
ここのところ、ずっと再読。清琴太夫との交流、うずの危難など、なぜか女性との関わりが多いじいさんである。2016/04/14
ゆきまる
0
敵をやっつける場面は簡単に表現し、人情場面は詳しく書いている。2017/08/12
Yosuke Kasuya
0
現代人の心の豊かさとは何か。ふと尾崎豊のCOOKIEが聴きたくなった。2014/06/29