内容説明
弟がダンボールを食べていたとき、兄はどこで何をし、何を思っていたのか。突然家長とならざるをえなくなった長男の目線から描く、衝撃の「解散宣言」、最愛の母との永遠の別れ、年下の彼女との切ない恋、十四年ぶりの父との再会、そして弟妹への尽きない愛情。力強く結びつく家族の思いに、必ず胸が熱くなる!田村家の奇跡の物語、ここに完結。
目次
第1章 田村家、解散(家がなくなった;弟の決断;公園生活開始 ほか)
第2章 母との別れ(母と長男;野球から教わったこと;母の入院 ほか)
第3章 幸せの向こう側(家長として;生活保護;大人の力 ほか)
著者等紹介
田村研一[タムラケンイチ]
1974年5月8日、大阪府茨木市生まれ。京都の大学に進学したが、一年時に家族が解散し、田村家の家長になる。三年時、NSCに入学するが、大学卒業後は芸人を続けることを断念し、フリーターとして働く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
26
ご本人も予防線張っていますが、素人ということなので物語はそれを前提にして読めばさして問題ありません。お涙頂戴物語という観点では十分な内容かなと。2011/01/05
喪中の雨巫女。
15
《私‐図書館》ホームレス中学生未読ですが読む。(実は蔵書している。)お兄ちゃん今、何してるのかな。現在を知りたい。2011/08/15
ぎすけ
5
ホームレス中学生の、兄の視点からみた母の死、父の解散発言とホームレス生活。ホームレス中学生を読んでいなかったので、お兄さんお姉さんは何やってたか、謎が解けた(笑)。がんばったね、と言ってあげたい反面、これからは自分の為にがんばれとエールを送りたくなった。2011/09/14
kuwagata
5
母が亡くなるところなど、泣けるところがあって困る。家族愛、兄弟愛について考えさせられる秀作。2010/12/01
みらこー
4
私が読書にはまったきっかけが「ホームレス中学生」だったので読みました。話としてはおもしろかった。素人さんが書いてる、とはいえ波乱の半生のノンフィクション。最後は涙出たなぁ。弟の本とはまた違って兄目線、というか兄の苦労、苦悩に頭が下がる。リアル家族愛。自分には弟妹はいないし、著者のような母への素直な愛情が自分には持てない。逆に自分の卑屈さや甘えを再認識して落ち込む。だから自分の子どもに読ませても親がダメだから期待薄。あ~あ。田村3兄弟の今後の幸せを願うのみ。2017/09/21
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