内容説明
軽音楽部の廃部を取り消せ!優柔不断が玉にキズの神山啓人は、猪突猛進型幽霊部員の九十九伸太郎に引きずられて行動を開始する。目指すは文化祭での一発ドカン!!のはずが…。周囲の冷たい視線、不協和音ばかりの仲間達、頼りにならない顧問。そこに太ももが眩しい同級生への恋心も加わって―。啓人達は見事にロックンロールできるのか。
著者等紹介
越谷オサム[コシガヤオサム]
1971年東京生まれ。学習院大学中退。2004年、「ボーナス・トラック」で第十六回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
401
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️越谷さんはまだ2冊目ですが、前回に引き続きKOされてしまいました。2連敗は本来は不本意である筈ですが、読書でのこういう連敗なら狙っても出来ないので何度でも大歓迎です。高校の学園物でロックバンド物で主人公が男子高校生のお話。前回読んだ陽だまりの彼女の独創的な面白さも波長が合うのを感じましたが、今回の学園物の爽やかさも全く違う切り口で同じ作家の作品と思えない程でした。一体いくつ引き出しがあるのでしょうか?これからは越谷さんをロックオンして追跡開始せざる得ません。皆さんにもオススメします。2016/09/03
yoshida
340
【ロックの日】イベントで読了。爽快感の溢れる青春物。廃部の危機にある軽音楽部の存続のため、啓人は幽霊部員だった伸太郎と動き出す。部の存続の為、文化祭で「田高マニア」のステージに立つのだ。顧問は国語教師カトセン。一度はバンドを諦めた勇作、吹奏楽の指導に疑問を持ち辞めた徹。彼等が集まり軽音楽部は始動。がむしゃらで暑い高校の夏が始まる。水泳部の亜季も素敵な存在。部室がなく階段で練習する部員達。ぶつかりながらも成長する姿。順調に見えた彼等を襲うアクシデント。斜に構えず真っ直ぐに生きる大切さを思い出した。傑作です。2016/08/16
文庫フリーク@灯れ松明の火
297
連続ドラマ化して欲しいです、この作品。汗くさくて笑えて、うるっときて、成長譚で、恋バナ有りで、サプライズで。楽器ことごとく不調法な私でも堪能できました。ラモーンズのみ記憶に無いのですが聞けばあの曲か、と解るはず。クイーン『ウィ・ウィル・ロック・ユー』大好き。啓人の『楽しいから』は至言ですね。何で本を読むの?何で読メしてるの?と聞かれたなら同じ答え返すでしょう。伸太郎への《ああ、誰かこのバカを止めて》に爆笑。のらりくらり校長の懐の深さもさることながら、昼行灯カトセン、激励の『ロックンロール!』で→続く2011/03/26
た〜
264
裏の主役や影の主役、闇の主役たちがおいし所をどんどんさらっていくのであった(笑)2012/03/23
takaC
257
やっぱりテンポ良くあっという間に読めちゃうね。オススメ。ブックオフで105円(美品なのに)で買ったけど、もっと出してもいいな。2013/04/12