内容説明
地球温暖化も、携帯電話による人類総奴隷化も、すべての危機は、気づいたときには手遅れだ。道具の発明で便利になれば、その分だけ人間の能力は退化する。人類は叡智を結集して、破滅しようとしているのか!?生死、教育、人間関係、作法、映画―五つの角度から稀代の天才・北野武が現代社会の腐蝕を斬る。世界の真理に迫る傑作エッセイ。
目次
第1章 生死の問題
第2章 教育の問題
第3章 関係の問題
第4章 作法の問題
第5章 映画の問題
著者等紹介
北野武[キタノタケシ]
1947年東京生まれ。お笑いタレント、映画監督、俳優、東京藝術大学大学院映像研究科教授。テレビ番組、CM等に出演する一方、89年の初監督作品「その男、凶暴につき」以降、映画監督として精力的に作品を生み出している。98年に「HANA‐BI」でヴェネチア国際映画祭金獅子賞、2003年「座頭市」でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞など受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らったった
81
相変わらずのたけし節(^^)でもちゃんと筋が通っていてカッコいいです(*^^*)また新作待ってます♪2014/09/10
らったった
58
冒頭、著者がいきなり死について語ります。とても深みがあり、自然と頷きながら読んでいました。芸人のことも苦労を重ねて今の地位があるんだなぁと考えさせられました。たけし節がとても心地よい。そんな本になってます(^^)2016/11/19
ゆか
55
なかなか読みごたえがあるエッセイでした。ウンウンとうなづけたり、たまに笑ってしまったり…。映画監督としての考え方なんかも書いてるんですが、一言で言うと、優しい自由人ですね〜。大好きなポルシェを買って、乗ってみたら自分にはポルシェが見えないから、人に運転してもらってタクシーで追いかけながら走ってるポルシェを見る…。きっとニヤニヤしながら…(笑)いやぁ、子供心をそのままに大人になった様な人。その他、金遣いなんかは粋な人とも思えた。2016/11/02
シブ吉
29
北野武さんが、行きつけの料理店の主人と語る会話の、その深みと、味わいを堪能しながら一気に読んでしまいました。「生死」「教育」「関係」「作法」「映画」の五章からなるテーマのどれもが唸らされるとともに、武さんの人間性が垣間見え、特に関係・作法の問題は深く共感させられました。店主の話から伝わる「シャイな武さん」の姿が思わず目に浮かび、そんな粋な大人になりたいものだと、改めて思わされた一冊です。2013/01/02
naji
24
初めて“北野武”本を読みました。もっと激しく綴られていると思ったが、予想に反して言葉と文章から汲み取れる味わいを感じた。本当に無垢な人であり、品もあり粋な生き方をする方なのだろう。本書に出てくる『人間なんて…欲望の塊みたいなもの、だからこそ一皮のプライドを大事にせよ』は凄く沁み渡ります!!2016/04/24
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