幻冬舎文庫
声だけが耳に残る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 458p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344412668
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

風呂無しアパートに引きこもりの二十六歳の加奈子は、社会復帰の第一歩でとある会合に出かけ、無気力の原因は「アダルト・チルドレン」と知らされる。難しいことは分からないけど、とにかく治りたい、と願う加奈子の前に同じ傷を負った男の子が現れた。苦しい、でも生きたい、と凄絶に願う二人は「社会」と体当たりで闘おうとする。感動の長編小説。

著者等紹介

山崎マキコ[ヤマザキマキコ]
1967年福島県生まれ。明治大学農学部卒業。在学中からエッセイなどを書き始め、2002年に刊行した初めての小説『マリモ』が高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tsuyoshi

70
大学中退後バイト先で蔑ろにされ引きこもりになっていた主人公の加奈子を通して機能不全家族で育ったアダルトチルドレンに向き合った作品。直すためには自分自身の力で過去の出来事を含め自分を認めることからスタートしないといけないようでそこには他人の助けは得られない厳しい過程のようだ。SMやその他の性描写、同じ症状の男の子とのやり取りなど理解しづらい部分もありながらも直球でぶつかっていく等身大の主人公の姿には惹きこまれるものがあった。2018/06/28

らむり

36
アダルトチルドレン、SM等重めのテーマだけど、山崎さんの文章のテンポの良さで、重さを感じず読める。ラストは良かった。2014/01/22

Pure

28
ACを扱った本。何とも微妙。リアリティのある作り話感が漂う。機能不全家庭で育った子どもたちが大人になってもがき苦しむ姿。でも、誰だってその際を歩いてるいるんじゃないのか?主人公には結構共感していたのですが、終わりが唐突で私には理解できませんでした。2017/03/19

はつばあば

24
衝撃的、刺激的、そして重い。この年までアダルトチルドレンの事など何も知らずに生きてきた。DVについても。色々あったけど幸せな人生だったと、読み手という傍観者でいられた事に感謝。2014/07/18

rakim

13
生き方が下手な人には多かれ少なかれアダルトチルドレンっぽい要素があるんじゃないか、と思っていたけれど、実は精神的な壮絶さは「似非」でしかなかった。自分自身で昇華するしかない闇に他人はどのように関わっていけばよいのだろう。感情を麻痺させるのは、生きていることの対極になってしまう哀しいことだな・・と読後に感じていました。刺激の強い描写も多い割に「しん」とした読後感。2013/09/28

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