内容説明
戦後、廃墟となった広島は、やがて“総アウトローの街”へとその姿を変えていく。闇市の利権争いは、「銭で動かず、道理で退かず」の意地の張り合いから、「殺るか、殺られるか」を地でいく数々の殺傷事件を生んだ壮絶なる抗争へと発展していった。前奏を含めた「仁義なき戦い」から第三次にまで至る「広島抗争」を総括する、血染めのドキュメント。
目次
プロローグ “総アウトロー”化する総失業の街・呉
第1章 プレリュード(1946年~)銃声が奏でる「殺人鬼」と「悪魔」の生涯
第2章 第一次抗争(1952年~)引き金は血まみれコック事件
第3章 第二次抗争(1963年~)代理戦争勃発。その激突の内幕
第4章 第三次抗争(1968年~)山田久襲撃事件と最後の抗争
エピローグ 仁義を求めて、美しきフィナーレ
死火山と休火山―あとがきにかえて
著者等紹介
本堂淳一郎[ホンドウジュンイチロウ]
1934年茨城県生まれ。二十数年の編集者生活を経て、フリーランスに。現在は、ルポルタージュを中心に幅広い分野での文筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。