内容説明
何をやってもダメというハゲ編集者ヤブが、時代の寵児から一転、突然書けなくなったかつての美少女作家ミカへ執筆を依頼する。しかし、それどころではないミカ。ヤブを自宅に軟禁してしまい、奇妙な共同生活が始まる。ダメダメのヤブだが、なぜか人を惹きつけて、癒やす力があった。不思議な日々を過ごすうちに、やがてミカに変化が訪れる…。
著者等紹介
都築浩[ツズキヒロシ]
1967年大阪府生まれ。早稲田大学理工学部除籍。放送作家として『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』『進め!電波少年』『ASAYAN』などを手掛ける。現在『中居正広の金曜日のスマたちへ』など十数本のレギュラー番組を担当。『トンスラ』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユーカ
24
著者が放送作家。完全に映像向きの小説。富と名声を一度は手にした美貌の若手女流作家が、おっさんの編集者を監禁する話。作家の苦悩も、編集者の魅力的な性格も、小説で表現するには言葉足らず。かといって極限まで削ったというわけでもなく、ただただ足りない。2016/06/11
退院した雨巫女。
8
やっぱりドラマ化されたんだ。作者が、放送作家さんなんだ。ヤブさんのイメージが、温水さんそのまま。(笑)表紙のせい。2010/12/17
miiiii
5
ドラマはみたことないけど、吉高由里子と温水洋一のイメージのまま読んだ1冊。2011/01/24
Kento Isikumada
3
書けなくなった売れっ子作家がダメ編集者を家に監禁した。そのまま始まる奇妙な共同生活。終始平坦。2015/01/19
のり
2
日本テレビで深夜ドラマ化作品の原作。 表紙カバーがドラマキャスティングだった影響か読んでいる間ずっと薮田が温水洋一さんのイメージで脳内再生された。 あんまり難しいことを考えずサラサラ読めた。 本編のその後を書いた「ミカとウリ」という短編も収録されており、それも面白かった。2016/11/05